河合常則

河合常則の政治家としての経歴と影響

河合常則（かわい つねのり）は、1937年1月10日に富山県東礪波郡城端町（現在の南砺市）で生まれた日本の政治家であり、自由民主党に所属していた参議院議員です。2017年9月7日に亡くなるまで、80年の生涯を通じて数多くの政治活動を展開しました。

学歴と初期の政治活動

河合は、1955年に富山県立福野高等学校を卒業した後、1961年に慶應義塾大学経済学部の通信教育課程を修了しました。卒業論文は「日本中小商業の一分析視角」というテーマで、地域経済への強い関心を示しました。

その後、河合は、1964年に城端町議会議員に初当選し、3期連続で務めました。1975年には富山県議会議員に当選し、こちらでも8期連続で活動を続け、1991年には県議会議長という重要な役職に就任しました。

参議院議員としての活動

2004年の参議院議員通常選挙で自民党から富山県選挙区に立候補し、初当選を果たしました。彼は額賀派に属し、党内での影響力を持ちました。しかし、彼の政治キャリアの中で注目すべき出来事は、2005年8月8日に行われた郵政民営化法案の採決において、彼が反対票を投じたことです。この行動は、当時郵政民営化反対の立場を取っていた国民新党の衆議院議員・綿貫民輔に加担する形となり、結果として1年間の役職資格停止というペナルティを受けましたが、後に政策への立場を見直しました。

政務官への任命とその後

彼は2006年9月、安倍内閣で総務大臣政務官に任命されました。この役職で、行政改革や政策評価に関連する分野を担当しました。政務官を退任した後も、自民党の総務会総務や参院総務委員会理事などを歴任し、党内での活動を続けました。

2008年には、国民新党公認で衆議院選挙へ立候補予定の綿貫を支援するために自民党からの離党が報じられるなど、党内での立場には波乱がありましたが、最終的には離党を回避しました。しかし、2009年の衆議院選挙前に国民新党を支持する発言をしたため、自民党内での反発を招きました。

最後の活動と引退

河合は2009年11月12日から参議院内閣委員長を任期満了まで務め、その後の2010年の第22回参議院議員通常選挙には立候補せず、政治活動を終了しました。彼の退任は多くの支持者にとって残念な出来事でした。

最期

河合は2017年9月7日、慢性骨髄単球性白血病により亡くなりました。彼の死は多くの人々に惜しまれ、地域および国政に対する彼の貢献は、今後も長く語り継がれることでしょう。

河合の政治経歴は、多くの地域住民に影響を与え、その活動は今なお記憶され続けています。

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