河名真寿斗

河名真寿斗：レスリングから総合格闘技へ、頂点を目指すファイター

河名真寿斗（かわな ますと）は、1995年1月30日生まれ、広島県出身の総合格闘家です。かつてはレスリンググレコローマンスタイル選手として活躍し、現在はGLADIATORフェザー級の王者としてその名を轟かせています。

レスリング選手としての輝かしいキャリア

4歳でレスリングを始めた河名選手は、東広島ジュニアレスリングスポーツ少年団で才能を開花させました。小学校4年生の時には全国少年少女大会26kg級で優勝。中学時代は陸上部に所属しながら週末にレスリングを続けるという異色の経歴を持ちます。三次高校に進学すると本格的にレスリングに打ち込み、ジュニアオリンピックカデットの部（54kg級）と国体少年の部（55kg級）で2位に輝きました。この頃、後の世界チャンピオンである文田健一郎選手を苦しめていたというエピソードも残っています。

専修大学に進学後も、河名選手の快進撃は止まりません。3年時には世界ジュニア60kg級で3位、4年時には全日本学生選手権59kg級と全日本大学グレコローマン選手権71kg級で優勝を果たしました。さらに、デーブ・シュルツ記念国際大会とザグレブ・オープン・グランプリでも59kg級で立て続けに優勝。2017年にはクリナップ所属となり、全日本選抜選手権ではリオデジャネイロオリンピック銀メダリストの太田忍選手に敗れるも3位入賞、全日本社会人選手権と国体成年の部66kg級では優勝を飾りました。そして、U-23世界選手権では、準決勝でカザフスタンのアイドス・スルタンガリ選手を、決勝ではロシアのセルゲイ・エメリン選手を破り、59kg級初代世界チャンピオンという偉業を成し遂げました。

総合格闘技への転身

2021年3月31日、河名選手は自身のツイッターでレスリングからの引退と総合格闘技への転向を発表。同年7月25日には、Fighting NEXUS vol.23でジェイク・ウィルキンス選手を相手にプロデビュー戦を行いました。試合は延長ラウンドでドクターストップによる敗戦となりましたが、その後、EXFIGHT-4で狩野優選手に判定勝ち、POUND STORMでは山本健斗デリカット選手にも判定勝ちを収め、着実に実績を積み重ねていきます。2022年8月5日にはLFA 138でアライジャ・ジョンズ選手と対戦し、判定負けを喫しましたが、その後も更なる高みを目指してトレーニングを続けています。

主な戦績

レスリング
2011年 - 国体 少年の部 3位（55kg級）
2012年 - ジュニアオリンピック カデットの部 2位（54kg級）
2012年 - 全国高校生グレコローマン選手権 3位（55kg級）
2012年 - 国体 少年の部 2位（55kg級）
2013年 - ジュニアオリンピック ジュニアの部 3位（60kg級）
2014年 - ジュニアオリンピック ジュニアの部 2位（60kg級）
2015年 - ジュニアオリンピック ジュニアの部 優勝（60kg級）
2015年 - 世界ジュニア 3位（60kg級）
2016年 - 全日本学生選手権 優勝（59kg級）
2016年 - 全日本大学グレコローマン選手権 優勝（71kg級）
2017年 - デーブ・シュルツ記念国際大会 優勝（59kg級）
2017年 - ザグレブ・オープン・グランプリ 優勝（59kg級）
2017年 - 全日本選抜選手権 3位（59kg級）
2017年 - 全日本社会人選手権 優勝（66kg級）
2017年 - 国体 成年の部 優勝（66kg級）
2017年 - U-23世界選手権 優勝（59kg級）

総合格闘技
2021年7月25日 - Fighting NEXUS vol.23 ジェイク・ウィルキンス戦 敗戦
2022年2月28日 - EXFIGHT-4 狩野優戦 判定勝ち
2022年4月24日 - POUND STORM 山本健斗デリカット戦 判定勝ち
2022年8月5日 - LFA 138 アライジャ・ジョンズ戦 判定負け

関連情報

男子[[総合格闘家一覧]]
河名真寿斗 (@mastspice) - X（旧Twitter）
河名真寿斗の戦績 - SHERDOG（英語）
河名真寿斗 - International Wrestling Database （英語）


レスリングで培った圧倒的なフィジカルと卓越した技術を武器に、総合格闘技界での更なる活躍が期待される河名真寿斗選手の今後の動向から目が離せません。

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