河野素明

河野素明氏は、1974年9月1日に兵庫県芦屋市で生まれました。長年にわたりラグビーに深く関わり、選手、指導者、そして運営者として多岐にわたるキャリアを築いています。

河野氏がラグビーを始めたのは、1990年に兵庫県立神戸高等学校に入学してからです。高校時代の1992年には、報徳学園と共に兵庫県代表として近畿大会に出場する経験を持ちます。この大会では、強豪である天理高校との対戦で自身が先制トライを決める活躍を見せましたが、チームは惜しくも敗退しました。その後、1993年に関西学院大学に進学し、ラグビー部でプレーを続けます。大学2年時にはスタンドオフとしてレギュラーの座を獲得。最終学年では副将を務め、主にウィングやフルバックのポジションで活躍し、チームのBリーグ昇格に貢献しました。

大学卒業後は大阪ガス株式会社に入社し、会社員としてのキャリアをスタートさせます。大阪ガスラグビー部では、当時の関西社会人Bリーグで7年間選手として活動しました。現役引退後もラグビー部に関わり、主務などの運営業務を務めました。

大阪ガスラグビー部の主務を退任した後、母校である関西学院大学ラグビー部からオファーを受け、指導者としての道を歩み始めます。2006年から2009年にかけては、牟田至監督の下でバックスコーチを務めました。この期間に関西学院大学は目覚ましい成果を上げ、2008年には51年ぶりとなる関西大学Aリーグ優勝を達成。翌2009年には全勝での連覇を果たし、大学選手権でもベスト8に進出しましたが、吉田義人監督率いる明治大学に敗れ、この期間の指導から勇退しました。

その後、2016年からは再び関西学院大学ラグビー部に関わり、牟田至監督の第二次監督時代において、メンターや監督補佐といった立場でチームを支えました。そして2020年には、小樋山裕監督の就任と共にゼネラルマネージャー（GM）に就任。関西大学ラグビー界での「常勝」を目標に掲げ、チームの編成や組織運営、選手管理といったマネジメント業務に力を注ぎました。

関西学院大学でのGM職を終えた後も、ラグビー界への貢献を続けています。2021年4月からは早駒運輸株式会社にて管理職として勤務する傍ら、2022年11月からは女子ラグビーチームを運営する一般社団法人「神戸ファストジャイロ」のマネージャーに就任。女子ラグビーの普及・発展にも積極的に関わっています。また、母校である神戸高校ラグビー部のOB組織である『青陵ラガークラブ』においても、『強化プロジェクト委員副委員長』として活動しており、後進の育成や母校ラグビー部の強化にも尽力しています。

選手として、指導者として、そして運営者として、長きにわたりラグビーへの情熱を持ち続け、その発展に貢献し続けている人物です。

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