泉ヶ丘プール

泉ヶ丘プールの歴史と概要

泉ヶ丘プール（いずみがおかプール）は、大阪府堺市南区に位置していた市営の屋外プールです。1972年に開業し、公募によって選ばれた民間業者が運営を担っていました。毎年、12万人を超える訪問者がこのプールを楽しんでいました。しかし、施設の老朽化や管理棟の耐震性の問題が浮上し、2019年8月31日をもって、48年にわたる営業に終止符を打つことになりました。

プールの運営が終了する前に行われた「さよならイベント」では、通常の営業は行われず入場が無料になり、訪れた人々は50mプールでのビッグローラーや流水プールでの手漕ぎボートを楽しむことができました。また、夜の部ではChor.Draftの生演奏や「キャンドルナイト」が行われ、プールサイドに浮かべられたろうそくの瓶が幻想的な雰囲気を演出しました。

このように、地元の人々に愛され続けた泉ヶ丘プールは、2019年の閉鎖と共に多くの別れを経験しましたが、その後には新たな発展が待ち受けています。2023年には近畿大学医学部および付属病院が、このプールの跡地に開院される予定です。それに伴い、新たに「原山公園プール」が2020年9月1日に開業し、周辺の住民に新たな憩いの場を提供しています。

施設について

泉ヶ丘プールには、以下のような多様なプールがあります。

• - 50メートルプール (深さ1-1.2m)
• - 流水プール (深さ1-1.2m)
• - ドーナツプール (深さ0.7-0.9m)
• - 幼児用プール (深さ0.3m)
• - スライダープール (深さ0.3m)
• - 滝プール (深さ0.3m)

このように、6つの異なるプールが設けられ、幅広い年齢層の訪問者が楽しむことができました。開設期間は7月1日から9月の第1日曜日までで、民間委託前は8月31日までの営業でした。営業の間は無休で、所在地は大阪府堺市南区三原台2丁9番です。

入場料と営業詳細

泉ヶ丘プールの入場料は以下の通りでした。

• - 大人: 510円（65歳以上は250円）
• - 中学生: 410円
• - 小学生: 200円
• - 幼児: 無料

プール内入場は9:30から始まり、毎時50分にはラジオ体操を兼ねた休憩がありました。入場は17:00までで、遊泳終了は17:45、退場は18:00までという時間が設定されていました。

禁止事項

泉ヶ丘プールでは、場内での土足や日傘、パラソルの使用、120cmを超える大型遊泳具の利用は禁じられていました。また、シュノーケルや大型ゴーグルの使用、飛び込みや他の利用者への迷惑行為も禁止されており、ルールを守らない場合は退場になることもありました。このような禁止事項は、安全で快適な環境を保つための重要な規定でした。

アトラクション

施設内では、有料のアトラクションもありました。50mプールの売店側で行われるビッグローラーは、最大4人まで利用でき、5分間のスリリングな体験が楽しめるものでした。利用料金は500円でした。

交通アクセス

泉ヶ丘プールへのアクセスは、泉北高速鉄道の泉ケ丘駅から徒歩約10分です。周辺には交通の便が良く、訪問者にとっても非常にアクセスが良い立地でした。

泉ヶ丘プールは単なる遊び場ではなく、地域の人々にとって長年の思い出となり、多くの人に愛され続けてきた場所です。

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