泉州春木港

鳥羽一郎のシングル「泉州春木港」は、1992年5月21日にリリースされました。

解説

この曲は、発売当初は大きな話題を呼んだわけではありませんでしたが、徐々にその魅力を広げ、ロングセラーとなりました。特に「大阪もの演歌」として定番の一曲となり、地元大阪を中心に多くの人々に愛されています。

大阪を舞台にした歌は数多く存在しますが、漁港をテーマにし、主人公を漁師とした楽曲は非常に珍しいと言えます。歌詞に登場する「泉州」は、岸和田市を含む旧和泉国の別名であり、「春木港」は岸和田市を流れる春木川の左岸に位置する岸和田漁港の通称です。この地域独特の風情が、楽曲に深みを与えています。

2003年には、「泉州春木港」の発売10周年を記念して、春木港の戎神社横に歌碑が建立されました。除幕式には、鳥羽一郎本人をはじめ、作曲家の船村徹、作詞家の、もず唱平といった豪華な顔ぶれが出席し、盛大に執り行われました。この歌碑は、地域住民にとっても大切なシンボルとなっています。

さらに、2007年には、鳥羽一郎は中村美律子とともに、岸和田市の初代観光大使に任命されました。このことからも、「泉州春木港」が地域にもたらした影響の大きさがうかがえます。

収録曲

1. 泉州春木港（5分3秒）
作詞：もず唱平／作曲：船村徹／編曲：蔦将包
2. 男の海は女の涙（4分51秒）
作詞：星野哲郎／作曲・編曲：丸山雅仁
3. 泉州春木港（オリジナル・カラオケ）
4. 男の海は女の涙（オリジナル・カラオケ）

関連項目

1992年の音楽

外部リンク

泉州春木港 - 歌ネット
* 泉州春木港記念碑 - 岸和田市公式ウェブサイト

「泉州春木港」は、単なる歌謡曲にとどまらず、地域の歴史や文化を伝える役割も担っています。鳥羽一郎の歌声を通して、春木港の風景や人々の暮らしが目に浮かぶようです。静かなブームを巻き起こしたこの曲は、これからも長く愛され続けることでしょう。

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