法泉寺 (岡山県和気町)

法泉寺（ほうせんじ）は、岡山県和気郡和気町益原に位置する日蓮宗不受不施派の寺院です。大樹山という山号をもち、地域の人々に親しまれています。

歴史

法泉寺の歴史は、明治時代に遡ります。明治11年（1878年）に第10番教会所として本堂が建立されました。その後、明治36年（1903年）12月20日に大樹山法泉寺として寺号を復しました。昭和51年（1976年）4月1日には、本堂が本成寺の本堂などとともに、和気町の指定文化財に指定されています。

境内

法泉寺の本堂は、讃岐の大石四郎左衛門によって設計、施工されました。伝統的な日本建築の技術や材料を使いながらも、ポーチ風の拝殿、白漆喰で固められた柱、蛇腹ドームの窓など、随所に近代様式建築が取り入れられています。この擬似洋風建築は、他に類を見ない独特の雰囲気を醸し出しています。本堂は木造建築であり、見学には紹介者が必要となります。

その他

法泉寺には、「備前国和気郡益原村法泉寺由来記」という貴重な資料が残されています。この資料は、延享2年（1745年）3月に益原村の信者たちが修玄院日要宛に書いたもので、法泉寺の由緒について記されています。法泉寺の歴史や文化を知る上で重要な手がかりとなるでしょう。

法泉寺は、美しい自然に囲まれた静かな場所に位置し、訪れる人々に安らぎを与えてくれます。歴史と文化を感じることができるこの寺院は、和気町を訪れる際にはぜひ立ち寄りたい場所の一つです。

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