泣かせて

研ナオコの33枚目のシングルとして1983年11月5日にキャニオン・レコードから発売された「泣かせて」は、彼女のキャリアにおいて重要な一曲です。

作詞・作曲は、シンガーソングライターの小椋佳が担当しました。小椋佳が研ナオコの楽曲を手掛けるのは、この「泣かせて」が初めてのことでした。彼の独特な世界観が、研ナオコの歌声を通して見事に表現されています。

編曲は奥慶一が担当しました。奥慶一は、前作「夏をあきらめて」のカップリング曲「今はブルース」以来の起用で、表題曲の編曲は今回が初となります。奥慶一のアレンジは、楽曲に深みと情感を与え、研ナオコの歌唱をより一層引き立てています。

「泣かせて」は、1983年の『第34回NHK紅白歌合戦』で歌唱されました。この紅白歌合戦への出場は、研ナオコにとって大きな出来事であり、「泣かせて」が広く認知されるきっかけとなりました。情感豊かな歌唱は多くの視聴者の心を捉え、彼女の代表曲の一つとして記憶されています。

収録曲

1. 泣かせて
作詞・作曲：小椋佳、編曲：奥慶一

小椋佳による作詞・作曲、奥慶一による編曲。
2. 旅立つ男（ひと）
作詞・作曲：石黒ケイ、編曲：石川鷹彦

石黒ケイが作詞・作曲、石川鷹彦が編曲を担当。

このシングルは、研ナオコの音楽性を新たな段階へと押し上げた作品と言えるでしょう。小椋佳と奥慶一という才能との出会いが、彼女の表現力を開花させ、多くの人々の心に響く名曲を生み出しました。「泣かせて」は、1980年代の歌謡曲を代表する一曲として、今もなお愛され続けています。

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