泰始 (晋)

泰始（たいし）

泰始は、中国の西晋王朝において、初代皇帝である武帝・司馬炎の治世で使用された最初の元号です。265年から274年までの期間に使用されました。

泰始の開始

265年、司馬炎は魏の元帝から禅譲を受け、西晋を建国しました。この時、新たな王朝の始まりを告げる元号として「泰始」が制定されました。泰始元年（265年）12月に遡って適用されています。

泰始期間中の出来事

泰始の期間は、西晋の国家体制の基礎が築かれた時期にあたります。武帝は、魏の制度を継承しつつ、新たな政策を打ち出しました。しかし、司馬炎による八王の乱の芽がこのころから出始めており、その後の西晋崩壊へとつながっていきます。

西暦との対照表

泰始の各年と西暦の対応は以下の通りです。

泰始元年：265年
泰始二年：266年
泰始三年：267年
泰始四年：268年
泰始五年：269年
泰始六年：270年
泰始七年：271年
泰始八年：272年
泰始九年：273年
泰始十年：274年

他の元号との比較

中国の歴史上、泰始という元号は他の王朝でも使用されています。そのため、西晋の泰始と区別する必要があります。

参考文献

『三国志』（中華書局 1974年）
『中国歴代年号考』李崇智（中華書局 2004年）

関連項目

元号一覧 (中国)
他王朝の泰始（曖昧さ回避）

泰始は、西晋の成立という歴史的な転換期を象徴する元号であり、その後の西晋の興亡を考える上で重要な意味を持っています。

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