津ぎょうざ

津ぎょうざ（つぎょうざ）

津ぎょうざは、三重県津市に根付いた人気のご当地グルメです。直径にして15センチメートルの大きな皮で作られるこの揚げ餃子は、1990年代に給食として開発されたことがその始まりとなっています。現在では、津市内の30店舗に加え、近隣の5店舗でも楽しむことができ、地元の人々や観光客に愛されています。

歴史

津ぎょうざが誕生したのは1985年頃、津市内の小学校で勤務していた栄養士たちの創意工夫からです。彼らは子供たちの栄養面や満足感を重視し、通常サイズの餃子では一人分のメニューを用意する際に多くの手間がかかるという問題に直面しました。そこで、15センチという大きな皮を使用することで、栄養価を高めながらも調理の手間を大幅に削減できる一品を考案したのです。このアイデアは、小学校の給食メニューとして採用され、多くの子供たちに親しまれることとなりました。

2008年10月には、津祭りにおいて市民団体「津市元気大学」が津ぎょうざを試験販売し、驚くほどの人気を集めました。この成功を受け、津ぎょうざは全国的なご当地グルメとしての地位を確立しました。その後、津ぎょうざ小学校と津ぎょうざ協会が連携し、NPO法人津ぅ郷育委員会を設立しました。2021年には地域団体商標として登録され、津ぎょうざの認知度と信頼性が向上しました。さらに、2024年3月には文化庁より「未来の100年フード」の一つとして津市が初めて認定を受けました。

定義と特徴

津ぎょうざは、以下の2つの基本的な要件を満たすことで定義されています。
1. 直径15センチメートルの皮を使用すること。
2. 油で揚げること。

このため、具材については各店舗の独自性が求められ、それぞれの店で異なる味わいを楽しむことができます。これにより、訪れるたびに新しい発見があるのも津ぎょうざの魅力と言えるでしょう。

B-1グランプリの戦績

津ぎょうざは、その美味しさが証明されています。市民ボランティアで構成された「津ぎょうざ小学校」が中心となり、B-1グランプリに参加しています。ここでは、2016年には東海・北陸B-1グランプリin坂井でゴールドグランプリを獲得し、2017年の富士大会ではブロンズグランプリを受賞。そして2019年には最高賞を受賞するなど、すでに数々の栄誉に輝いています。

マスコットキャラクター

津ぎょうざには、マスコットキャラクターとして「つつみん」が存在します。彼女は津市ご当地グルメ部長として活躍し、津ぎょうざ小学校と共に様々なイベントに参加していることで知られています。つつみんは、その愛らしいルックスと親しみやすいキャラクターで、多くのファンに支持されています。

津ぎょうざはただのグルメではなく、地域の魅力を象徴する存在として、多くの人々に愛され続けています。津市を訪れた際には、ぜひこの特別な揚げ餃子を味わってみてください。

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