津具村

津具村（つぐむら）

津具村は、かつて愛知県北設楽郡に存在した村です。現在の愛知県北東部に位置しており、2005年10月1日に設楽町と合併し、その一部となりました。合併後、旧津具村の地域には「津具」という大字が設定されています。

地理

津具村は、標高1,000m級の山々に囲まれた盆地状の高原に位置しています。村の面積の約9割を森林が占めており、冷涼な気候と昼夜の寒暖差が大きいことが特徴です。この気候を生かし、1971年（昭和46年）から津具高原トマトの栽培が始まり、現在では愛知県で唯一の夏秋トマトの産地となっています。

主な山と川

津具川
碁盤石山 - 標高1190m
丸山 - 標高1161m

歴史

戦国時代には、武田信玄によって津具金山が開発され、その名残として「信玄坑」と呼ばれる場所が残っています。津具村には初代と2代目の2つの時代があり、それぞれについて以下に記述します。

初代津具村

1889年（明治22年）10月1日：上津具村と下津具村が合併し、初代の津具村が成立。
1890年（明治23年）：上津具村と下津具村が再び分立。

2代目津具村

1956年（昭和31年）9月30日：上津具村と下津具村が再度合併し、2代目の津具村が成立。この際、大字は設定されませんでした。
2005年（平成17年）10月1日：津具村が設楽町と合併し、新しい設楽町が発足。旧津具村域には大字「津具」が設定されました。

行政

歴代村長

歴代村長については詳細な記録は割愛します。

交通

鉄道

村内には鉄道は通っていません。

路線バス

豊橋鉄道バス：新城病院前（新城市） - 本長篠駅前（新城市） - 田口（設楽町） - 下津具

道路

国道は村内を通っていません。
主要地方道：
愛知県道・長野県道10号設楽根羽線
愛知県道80号東栄稲武線
その他道路：
伊那街道
茶臼山高原道路

教育

小学校

津具村立津具小学校

中学校

津具村立津具中学校

高等学校

愛知県立田口高等学校津具分校（1965年廃止）

電気

津具村には、中部電力株式会社が電気を供給していました。

電気の供給は、大正時代に隣接する根羽村の根羽水力電気によって開始されました。1922年（大正11年）10月には、県境を越えて上津具村と下津具村にも電気が供給されるようになりました。その後、同社は鉄道電気証券、伊那電気鉄道と名前を変え、戦時下の配電統制により1942年（昭和17年）に中部配電に統合されました。戦後の電気事業再編により1951年（昭和26年）に中部電力が発足すると、同社の供給区域に組み込まれ、現在に至っています。

名所・旧跡・観光スポット

津具八幡宮
金龍寺
本常寺
白鳥神社
津具金山跡
つぐグリーンプラザ

出身有名人

佐々木味津三 - 作家。代表作は『旗本退屈男』や『右門捕物帳』

関連項目

愛知県の廃止市町村一覧

外部リンク

* 津具村ホームページ（2005/09/20アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project

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