津川貴久

津川 貴久（つがわ たかひさ）

津川貴久は、日本の外交官として幅広い経験を持つ著名な人物です。1987年に外務省に入省し、その後数十年にわたり多岐にわたる外交業務に携わってきました。特に、2020年から2023年まで在ベナン日本国大使を務めたことで知られています。

教育背景

津川氏は、東京大学教養学部を1987年3月に卒業し、フランス国立行政学院（ENA）の国際課程を1990年に修了しました。この教育と国際的な知識は、彼の外交活動における足掛かりとなりました。

外交官としてのキャリア

彼の外交官としてのキャリアは、1987年の外務省入省から始まります。1987年4月には外交官としての第一歩を踏み出し、その後1990年から1992年まで欧州共同体（EC）日本政府代表部で三等書記官として勤務しました。さらに、2000年から2002年まで在フランス日本国大使館で一等書記官を, そして2002年から2004年まで在ブラジル日本国大使館の参事官として活動しました。

津川氏の経歴には、2006年から2008年にかけて外務省広報文化交流部の人物交流室長、2008年から2010年の間には経済産業省の貿易経済協力局の貿易審査課長としての役割があります。これらの経験は、彼が異なる文化や国際的な経済状況を理解する上で重要な役割を果たしています。

大使としての活動

津川氏は、2010年から2012年にかけて在チュニジア日本国大使館の公使参事官を務め、その後、2012年から2015年には再び在フランス日本国大使館にて公使として活動しました。在フランスでの経験は、彼の外交的スキルをさらに磨く契機となりました。

また、2015年から2017年まで在カンボジア日本国大使館の公使を務め、アンコール遺跡救済国際委員会（ICC-Angkor）の技術委員会では共同議長として重要な責任を担いました。これらの活動は、文化的遺産保護に対する強い関心と情熱を示しています。

ベナンでの任期

津川氏は、2020年7月から2023年9月までベナン国駐箚特命全権大使を務め、その期間中には日本とベナンの関係強化に貢献しました。彼の外交的な取り組みは、両国間の経済や文化交流の促進に寄与しています。

現在の役職

2023年10月より、津川氏は独立行政法人農畜産業振興機構の理事に就任しました。今後も彼の経験と知識を活かし、日本の農畜産業の発展に寄与していくことが期待されています。

同期の外交官

津川氏は、他の多くの優れた外交官たちと同期です。彼の同僚には、駐マダガスカル大使の阿部康次、スイス大使の飯島俊郎、ジョージア大使の石塚英樹など、国際的な舞台で活躍する著名な外交官がいます。

津川貴久のこれまでの経歴と今後の展望は、彼が日本の外交に果たしてきた重要な役割を物語っています。

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