流星レコード

marble「流星レコード」：苦難を乗り越えて生まれた輝き

「流星レコード」は、2008年8月6日にLantisからリリースされた、marbleの4枚目のシングルです。表題曲は、人気テレビアニメ『ひだまりスケッチ×365』のエンディングテーマとして広く親しまれています。

初の試みと予期せぬアクシデント

このシングルでは、marbleにとって初めてとなる試みがいくつかありました。その一つが、ジャケットにグループの写真が使用されたことです。これまでのシングルとは異なり、メンバーの姿が前面に出たことで、よりパーソナルな印象を与える作品となりました。

しかし、レコーディングは順風満帆とはいきませんでした。レコーディング前日、ギターを担当する菊池達也が左手を怪我してしまうというアクシデントが発生。自力で左手を動かすことが困難な状況に陥ってしまいます。

困難を乗り越えたレコーディング

菊池の怪我は、レコーディングに大きな影響を与えました。通常通りの演奏ができないため、彼は苦肉の策として、一小節ごとに弦を抑え直して演奏し、その録音されたものを繋ぎ合わせるという、非常に手間のかかる方法でギターパートを完成させたのです。このエピソードは、プロフェッショナルとしての意地と、音楽に対する情熱を感じさせます。

収録曲について

「流星レコード」には、以下の楽曲が収録されています。

1. 流星レコード [4:18]
作詞：micco、作曲・編曲：菊池達也
ストリングスアレンジ：ぺーじゅん
2. ハミングバード [4:12]
* 作詞：micco、作曲・編曲：菊池達也
3. 流星レコード（INSTRUMENTAL）
4. ハミングバード（INSTRUMENTAL）

全楽曲の作詞をmicco、作曲・編曲を菊池達也が担当。また、表題曲「流星レコード」のストリングスアレンジは、ぺーじゅんが手掛けています。インストゥルメンタルバージョンも収録されており、それぞれの楽曲を異なる角度から楽しむことができます。

楽曲の魅力

「流星レコード」は、miccoの透明感のある歌声と、菊池達也の奏でる繊細なメロディーが印象的な楽曲です。ストリングスアレンジが加わることで、より奥行きのあるサウンドに仕上がっています。歌詞は、希望や未来への想いを描いたもので、聴く人の心に優しく寄り添います。

カップリング曲の「ハミングバード」も、marbleらしい温かみのある楽曲です。軽快なリズムと、親しみやすいメロディーが特徴で、聴いていると心が安らぎます。

まとめ

「流星レコード」は、アクシデントを乗り越え、メンバーの強い想いが込められた作品です。『ひだまりスケッチ×365』のエンディングテーマとしてだけでなく、marbleの代表曲の一つとして、多くの人に愛されています。困難な状況下でも諦めずに音楽を届けようとする彼らの姿勢は、聴く人に勇気を与えてくれるでしょう。

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