浅井えり子

浅井えり子のプロフィールと経歴

浅井えり子（あさい えりこ）は、日本の女子マラソン選手であり、指導者としても幅広く活動しています。1959年10月20日に生まれ、東京都足立区にその出身を持つ彼女は、文教大学でも陸上競技を続け、大学在学中に初めてマラソンに挑戦し、その後長距離走の第一人者となりました。

初期の経歴

浅井えり子は東京都立足立高等学校卒業後、文教大学に進学し、再び陸上部に所属。その際、1980年11月には第2回東京国際女子マラソンでマラソンデビューを果たし、3時間0分台のタイムで12位入賞を果たしました。これをきっかけに、彼女は実業団に入り、1982年に日本電気ホームエレクトロニクス（NEC-HE）に入社し、専門的なトレーニングを受け始めました。

マラソンでの躍進

実業団入り後、浅井は女子マラソン界での実力を活かし、1984年の名古屋女子マラソンでは国内最高の4位となりました。ロサンゼルスオリンピックの選考基準に及ばなかったものの、1984年には東京国際女子マラソンで2位を獲得し、そのタイムは日本女子歴代2位となるものでした。また、1985年のワールドカップ広島大会では日本代表として出場し、その後の1986年ソウルアジア競技大会で金メダルを獲得するなど、数々の栄光を手にしました。

オリンピックとその後

1988年のソウルオリンピックでは日本女子マラソン代表として参加しましたが、体調不良の影響もあり、最終的に25位でフィニッシュ。しかし、この経験は彼女にとって貴重なものであり、この後も多くのマラソン大会に参加し、記録を更新していきます。また、1993年には名古屋国際女子マラソンで自己最高記録を更新し、ついに2時間28分台でゴールしました。この年、彼女は34歳という年齢にも関わらず、名古屋国際女子マラソンで優勝を果たすことになります。

監督との深い絆

浅井えり子は、指導者として長年にわたり佐々木功監督のもとでトレーニングを受けました。佐々木監督はL･S･D（Long Slow Distance）理論を提唱し、選手たちに「ゆっくり走ることで競技力を向上させる」という考え方を浸透させました。彼女は、佐々木監督が亡くなった後もその教えを継承し、ランニング教室などでの指導や講演活動を行っています。

現在の活動

究極の競技者としてのキャリアを経て、浅井は今もなお、東京マラソンや長野マラソン、ホノルルマラソンなどに出場し続けています。マラソン界のレジェンドとして、多くの市民ランナーに希望やインスピレーションを与える存在であり、彼女の経験や教えは、今後も多くの選手に受け継がれていくことでしょう。

主な著作

浅井えり子は、以下のような著作も出版しています。

• - 『もういちど二人で走りたい』 (徳間書店)
• - 『浅井えり子の「新・ゆっくり走れば速くなる」　マラソン・トレーニング改革』 (アールビーズ)
• - 『新版 ゆっくり走れば速くなる』 (アールビーズ)

彼女の活動は、これからも日本のマラソン界において重要な役割を果たし続けることでしょう。

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