浅野素女

浅野素女について

浅野素女（あさの もとめ）は、1960年に千葉県で生まれたフリージャーナリスト、エッセイスト、そして指圧施療師です。彼女は桜蔭中学校・高等学校を卒業した後、上智大学外国語学部フランス語科に進学し、その後、フランスに1年間留学しました。在学中からはフランス国営放送のドキュメンタリー制作に携わり、現地の文化や社会についての理解を深めました。現在はフランスに住んでおり、フランス人の夫と二人の息子と共に暮らしています。

人生の転機

浅野は40代の時に、偶然指圧を受けた経験からその効果に感銘を受け、パリで東洋医学と指圧を学び始めました。この学びは彼女にとって新たなキャリアの道を開くことになり、指圧師の免状を取得した後は、フランス郊外で施療活動も行なっています。彼女の医療手法は、身体と心の調和を重んじ、患者との対話を通じて信頼関係を築くことを第一にしています。

著書と活動

作家としても活躍している浅野素女は、数多くの著書を執筆してきました。1995年に発表した『フランス家族事情 男と女と子どもの風景』では、フランスの家族構成や教育について深く掘り下げ、文化的な視点からの考察を提供しています。2000年の『パリ二十区の素顔』では、パリの多様な地域文化を紹介し、その魅力を伝えました。さらに、2004年には社交ダンスをテーマにした『踊りませんか? 社交ダンスの世界』を出版し、人々が集う社交の場の楽しさを描写しました。

その他にも、『フランス父親事情』や『同性婚、あなたは賛成? 反対? フランスのメディアから考える』などの著作があります。これらの作品では、家族や男女の役割、社会的な価値観の変化についての見解を提供しながら、読者に新たな視点を促しています。彼女はまた、共同著作としても数多くの作品に名を連ねており、様々な視点を通じて多くの聴衆に影響を与えています。

さらに、彼女は翻訳家としても活動しており、ジャン・フランソワ・マテイの『人工生殖のなかの子どもたち 生命倫理と生殖技術革命』の翻訳を手がけています。このように、浅野素女は執筆や翻訳を通じてフランス社会における重要なテーマを扱い、広く情報発信を行っています。

現在の活動

今もなお、浅野はフランス・パリにて指圧施療師として活動しながら、ジャーナリストとしての仕事を続けています。東洋医学に関する豊富な知識を持ちながら、彼女はフランス社会を理解し、その中で自身の経験を基に人々に寄り添う活動を展開しています。彼女の独自の視点は、フランスと日本の文化をつなぐ架け橋となることでしょう。

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