浜松修学舎中学校・高等学校

学校概要

浜松修学舎中学校・高等学校（はままつしゅうがくしゃちゅうがっこう・こうとうがっこう）は、静岡県浜松市中央区向宿二丁目に位置する私立の中学校・高等学校です。本校は、中学校と高等学校を連携させた中高一貫教育を特色としており、建学の精神に基づき、社会に貢献できる人材育成を目指しています。

沿革

本校の歴史は古く、1929年 11月27日に芥田菊太郎氏によって創立された「浜松女子商業学校」をその起源とします。これは4年制の甲種実業学校として認可されたもので、地域における女子教育の一端を担いました。創立の翌年、1930年11月には現在の校地に移転し、教育活動の基盤を確立しました。1944年には財団法人芥田学園が認可され、学校運営の体制が強化されました。戦後の学制改革に伴い、1948年 4月1日には高等学校となり、「浜松女子商業高等学校」と改称。その後、1950年に学校法人としての認可を受け、より安定した経営基盤を築きました。時代とともに学校のあり方も変化し、1990年 4月1日には「浜松女子高等学校」へ、1997年4月1日には設置者名を冠した「芥田学園高等学校」へと校名が改められました。大きな転換点となったのは1999年 4月1日で、それまで女子校であった体制から、全学科において男女共学へと移行し、教育対象が拡大されました。学科面では、2005年 4月1日に普通科内に設置されていた福祉コースが発展的に独立し、「福祉科」が設置されました。そして2012年 4月1日、中学校が開設されるとともに、現在の校名である「浜松修学舎中学校・高等学校」に改称され、中高一貫教育校としての歩みが始まりました。その後も教育内容の見直しは続けられ、2016年 4月1日には普通科が「夢みらい科（普通科）」へと名称を変更し、多様な進路に対応する学びを提供しています。近年では、2020年2月に新校舎3号館、2022年4月にも新たな校舎が完成するなど、教育環境の整備にも力を入れています。2022年4月には新学科もスタートしており、常に進化を続ける学校です。

教育内容と設置学科

本校は、中学校と高等学校において多様な学びの機会を提供しています。

中学校

浜松修学舎中学校には、「看護科アドバンストコース」が設置されています。このコースは、将来、看護分野で活躍したいという明確な目標を持つ生徒を対象としており、中学校段階から専門分野への関心を高め、学習へのモチベーションを維持・向上させることを目的としています。高等学校の5年一貫看護科への接続を見据えつつ、基礎学力や探究心を養う教育が行われています。

高等学校

高等学校は全日制課程で、以下の2つの科が設置されています。

夢みらい科（普通科）: 多様な進路目標に対応する普通科です。この科の中には、さらに生徒の興味・関心や将来の希望に応じた3つのコース・クラスがあります。
特別進学コース: 主に国公立大学や難関私立大学への進学を目指す生徒のためのコースです。高い学力と応用力を養成するための集中的な学習プログラムが組まれています。
進学クラス: 幅広い大学・短大・専門学校への進学や、多様な進路希望の実現を目指すクラスです。基礎学力の定着と応用力の育成を図りながら、個々の進路に応じた指導が行われます。
ビジネスキャリアコース: ビジネス分野での活躍を目指す生徒のためのコースです。社会で求められる実践的な知識やスキルを習得することに重点が置かれています。
* 5年一貫看護科・看護専攻科: 将来看護師として地域社会に貢献したいという強い意志を持つ生徒のための専門学科です。高校3年間と専攻科2年間を合わせた計5年間で、看護の専門知識と技術を体系的に学びます。中学校の看護科アドバンストコースからの内部進学者が主な対象ですが、高校からの入学も可能です。豊富な実習を通して、実践的な看護能力を養います。

アクセス

本校へは、遠鉄バスを利用するのが便利です。90・96掛塚さなる台線の「浜松修学舎入口」停留所で下車すると、徒歩約3分で学校に到着します。また、91鶴見富塚じゅんかんの「浜松修学舎」停留所からも徒歩約2分と、比較的近い距離にあります。

校歌

現在の校歌は、作詞を宮下祐一氏、作曲を小山章三氏が手掛けられました。生徒たちの学び舎での日々や将来への希望を歌い上げています。

まとめ

浜松修学舎中学校・高等学校は、約90年の長きにわたる歴史の中で、幾多の変遷を経て現在の姿に至りました。創立以来の教育理念を受け継ぎながら、男女共学化や学科改編、新校舎建設といった取り組みを通じて、常に時代のニーズに応じた教育を提供しています。中高一貫教育の利点を活かし、生徒一人ひとりの多様な目標実現をサポートする体制を整え、地域社会に貢献できる人材の育成に力を入れています。

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