クリエート浜松(浜松市文化コミュニティセンター)
静岡県浜松市中央区早馬町に位置する浜松市文化コミュニティセンターは、「クリエート浜松」の愛称で広く親しまれています。市民の文化水準を高め、地域コミュニティ活動を活性化することを目的として設けられたこの施設は、生涯学習の場として、また文化芸術の発信拠点として、多様な機能を持つ複合的な役割を担っています。
施設の構成と機能
クリエート浜松は、いくつかの重要な機能を一体的に提供しています。まず、生涯学習や地域交流を促進するための活動拠点である中部協働センターを備えており、ここには様々な講座室や会議室が設けられています。また、浜松市およびその周辺地域ゆかりの文芸作家に関する貴重な資料を収集し、保存・展示する浜松文芸館も併設されています。これらの機能が組み合わさることで、市民は学習、交流、文化鑑賞、創作といった幅広い分野の活動を行うことができます。
文化芸術活動に特化した施設としては、浜松市内でも最大級の規模を誇る展示ギャラリーがあります。絵画、写真、工芸品など、様々なジャンルの作品発表の場として活用されています。約450席を有するホールは、音楽会、
演劇、講演会、発表会など、多目的な催しに対応しており、市民の文化発表の機会を提供しています。さらに、ダンスや
演劇の練習、ワークショップなどに適したダンススタジオや、絵画、彫刻、陶芸などの創作活動が行えるアトリエ・スタジオも完備されており、市民の創造性を刺激し育む環境が整えられています。大小様々な会議室も複数用意されており、地域の会合や団体の活動、研修など、多様な目的で利用されています。施設全体には、来館者が気軽に立ち寄ったり、活動の合間に休憩したりできるふれあい広場が設けられており、交流の促進にも寄与しています。
利用状況
クリエート浜松は、年間を通して多くの市民に利用されています。例えば、2009年度には23万人を超える人々が来館し、2010年度には約21万5千人、そして2011年度には再び23万5千人近い利用者を記録しました。これらの数値は、本施設が地域における文化、学習、交流の重要な拠点として、多くの市民の生活に根ざしていることを示しています。
アクセス情報
公共交通機関を利用したアクセスが非常に便利です。遠州鉄道の遠州病院駅からは徒歩でおよそ2分と大変近く、JR東海道線・
東海道新幹線の
浜松駅からも徒歩約10分圏内と、比較的容易にアクセスできます。また、
遠鉄バスをご利用の場合も、「県総合庁舎」バス停から徒歩わずか1分と、バス停からのアクセスも良好です。ただし、施設には一般利用者が利用できる駐車場がありませんので、公共交通機関での来館が推奨されます。
利用案内
クリエート浜松の開館時間は、午前9時から午後9時30分までです。休館日は毎週月曜日、祝日の翌日、および年末年始となります。ご利用の際は、事前に施設のウェブサイト等で最新の開館情報や利用状況をご確認いただくことをお勧めします。
クリエート浜松は、市民一人ひとりが文化に触れ、学び、創造し、地域とのつながりを深めるための開かれた空間として、地域社会に貢献し続けています。