浜松市福祉文化会館

浜松市福祉交流センター

浜松市福祉交流センターは、静岡県浜松市中央区成子町に所在する公共の文化施設です。このセンターは、福祉関連の様々な団体が活動するための基盤を提供するとともに、障害のある方々をはじめとする市民全体の福祉を増進し、一人ひとりが生きがいを見つけ、積極的に社会へ参加することを支援する目的で開設されました。

特色ある施設と音楽文化への貢献

当センターの大きな特色の一つは、「交歓の広場」に備え付けられているパイプオルガンです。これはドイツ・クライス社によって製造された本格的な中規模オルガンであり、その豊かな響きと優れた残響効果は、多くの音楽専門家から高い評価を得ています。日本の公共施設にパイプオルガンが設置された例は当時まだ少なく、当センターのオルガンは国内で5番目に導入されたものとして歴史的な意義も持ちます。このオルガンを活用し、センターでは定期的に演奏会を開催しており、楽器製造で知られる浜松市が「音楽の都」としての地位を確立していく上で、重要な役割を担う象徴的な存在となっています。

多様な活動を支える施設構成

施設内には、多目的な利用が可能な様々な空間が整備されています。中でも、約600席の客席を備えるホールは、主に音楽関連の催しに適した設計がなされていますが、多様なイベントに対応できる汎用性を持ち合わせています。また、大規模な集まりに対応できる大会議室、より少人数での利用に適した特別会議室や4部屋ある講習室、コンパクトな小ホールなど、会議や研修、セミナーなどに利用できるスペースが充実しています。さらに、音楽練習やリハーサルに最適な3部屋のスタジオや、様々な用途で利用できる3部屋の多目的室も設けられており、市民の多様な活動ニーズに応えられる施設構成となっています。

活発な利用状況

浜松市福祉交流センターは多くの市民に利用されており、年間を通じて活発に活動が行われています。過去のデータによると、2010年度にはのべ206,551人、2011年度にはのべ206,779人がセンターを利用しました。これらの利用者数の内訳を見ると、ホールがそれぞれ75,522人、78,086人、会議室等が131,029人、128,693人となっており、ホールと会議室等の両方がバランス良く利用されていることが分かります。年間20万人を超える利用者数は、当センターが市民生活や地域活動に深く根ざした施設であることを示しています。

ご利用案内

センターは毎日午前9時から午後9時30分まで開館しています。休館日は毎週火曜日、国民の祝日、そして年末年始となります。アクセスは非常に便利で、JR東海道本線浜松駅から徒歩約10分という良好な立地にあります。お車でお越しの方のために、57台分の駐車場も完備していますので、公共交通機関または自家用車どちらでも来館しやすくなっています。利用料金や予約方法など、詳細については浜松市福祉交流センターの公式サイトにてご確認ください。このセンターは、市民の福祉向上、文化交流、そして音楽文化の発展に貢献する重要な拠点として、今後も利用されていくことでしょう。

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