浜松科学館

浜松科学館の紹介

浜松科学館（はままつかがくかん）は、静岡県浜松市中央区に位置する科学館で、愛称は「みらいーら」として親しまれています。この科学館は、1986年5月1日に開館し、地域内外での科学に関する知識の普及と啓発を目的とした社会教育施設です。東海地方では名古屋市[[科学館]]に次いで規模が大きく、特に小学校などの団体による利用が多く行われています。浜松市内だけでなく、近隣の市町からも利用者が訪れ、広く認知されています。

建築デザイン

浜松科学館は、株式会社環境デザイン研究所の仙田満によって設計されました。この館は「遊環構造」と呼ばれるデザインが意識されており、該当の構造に基づいて、様々な体験を通じて科学を学び、楽しむことができます。さらに、カラフルな配管や建築設備の工夫があり、見た目の美しさだけでなく、実際に学ぶことができる要素も含まれています。特に、2015年には、浜松市出身のノーベル物理学賞受賞者の天野浩氏が名誉館長に就任し、常設展の中に彼の受賞を記念する展示が追加されました。

常設展示

館内の常設展示は、自然、音、光、力、宇宙などのテーマごとに構成されており、多様な科学の領域に触れることができます。また、地元浜松の企業と連携し、彼らから寄託された実物資料や展示が行われています。これにより、浜松のものづくりの町としての魅力もアピールされ、観覧者が親しみやすく、興味を持てる構成となっています。

プラネタリウム

浜松科学館の3階にはプラネタリウムがあり、愛称は「ときめきら」です。2022年3月にリニューアルされたこのプラネタリウムは、三ケ日みかんの色をモチーフにした独自デザインの「ケイロンⅢ」と、バーチャリウムⅡを組み合わせたハイブリッド型で、最新の技術を活用しています。ここでは独自のプログラムが投影されており、今後のテーマは約3か月ごとに更新される予定です。リニューアル前は、コニカミノルタ製の「ジェミニスターIII」を使用していました。

その他の特徴

また、浜松科学館周辺の地域は、著名な漫画家・ばらスィーの作品『苺ましまろ』のコミックス第6巻に登場し、同館を舞台にしたエピソードが収められています。さらに、この施設はかつての浜松駅の車両留置線の跡地に建設されたものであり、周辺にはその歴史的な名残を感じることができます。特に、浜松駅構内から伸びる引込線跡にある新幹線の高架を潜るガードが残っています。

アクセスと営業時間

一度は2018年3月に休館しましたが、その後改装工事を行い、2019年7月6日にリニューアルオープンを果たしました。浜松科学館は、JR浜松駅から東へ徒歩約5分のアクセス便利な場所にあります。所在地は浜松市中央区北寺島町256-3ですので、ぜひ訪れて、科学の世界に触れてみてはいかがでしょうか。

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