浜林正夫

浜林 正夫（はまばやし まさお）について

浜林正夫は、1925年12月25日に北海道小樽市で誕生し、2018年5月19日に92歳で亡くなった、日本の著名な歴史学者です。彼の専門はイギリスの近代史であり、特にマルクス主義の観点からピューリタン革命や名誉革命を研究しました。また、一橋大学の名誉教授として後進の教育にも力を注ぎました。

経歴

浜林は小樽中学校から仙台陸軍予備士官学校を経て、1948年に東京商科大学（現一橋大学）を卒業しました。在学中はボート部に所属し、村松恒一郎ゼミで学んでいました。1947年彼の父が経済専門学校の教授として勤務していた小樽経済専門学校で亡くなり、その翌年にはこの学校で専任講師としてのキャリアをスタートしました。

一橋大学での内地留学を経て、アメリカ研究からイギリス史の研究へと転向し、1954年には小樽商科大学の助教授に昇進。その後、東京教育大学に移り、1976年には教授に就任しました。大学の廃校後、1978年には一橋大学に受け入れられ、1989年には定年退官となり、名誉教授の称号を受けました。

教師としてだけでなく、浜林は多くの学生を指導したことでも知られています。指導を受けた学生には、一橋大学の名誉教授や山形大学の名誉教授など、著名な学者が含まれています。

社会的活動

浜林は学者としてだけでなく、社会活動家としても知られています。彼は日本学術会議の会員として、また日本科学者会議の代表幹事として、教育や憲法問題に関与してきました。その活動には、憲法改悪阻止を目的とした各界連絡会議の代表委員や全国革新懇の世話人なども含まれます。また、九条科学者の会の発起人としても活躍しました。

著書

浜林は多くの著作を残しており、主なものに『イギリス市民革命史』（1959年、増補版1971年）、『イギリス革命の思想構造』（1966年）、『イギリス民主主義思想史』（1973年）などがあります。また、彼は翻訳や共著も数多く手掛け、歴史学の進展に大いに寄与しました。

主な著作

• - 単著:

- 『イギリス市民革命史』
- 『イギリス革命の思想構造』
- 『自由と人権を求めて―――民主主義のあゆみ』

• - 共著:

- 『人と思想13　ロック』
- 『魔女狩り』
- 『戦後世界史』

最後に

浜林正夫の功績は、イギリス近代史の研究や教育、さらには社会問題への取り組みにわたる多岐にわたります。彼の活動は今もなお多くの人々に影響を与え、歴史学の発展に貢献し続けているのです。彼の研究や思想は、後世の学者たちに引き継がれ、未来の研究においても重要な指針となることでしょう。

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