浜田多実雄

浜田多実雄調教師の歩み：料理人から競馬界の重鎮へ

浜田多実雄調教師は1972年8月21日、大阪府生まれ。意外にも、そのキャリアは競馬の世界とは無縁のところから始まりました。高校卒業後、調理師の専門学校に進学。アルバイト先の喫茶店で出会った競馬好きのマスターの影響を受け、人生の転機を迎えます。

調理師免許を取得後、浜田氏は三重ホーストレーニングセンターに就職。約4年半にわたる研鑽を積み、1997年7月、JRA競馬学校厩務員課程に入学します。競馬学校卒業後、小林稔厩舎で厩務員として働き始め、1998年6月からは調教助手として騎手や馬のサポートに携わりました。その後、1999年には谷潔厩舎に移籍し、更なる経験を積みます。

長年にわたる努力は実を結び、2012年、浜田氏はJRA調教師免許試験に合格。2013年2月末で定年解散となった新川恵厩舎を引き継ぐ形で、栗東トレーニングセンターに自身の厩舎を開業しました。

開業後、浜田調教師は数々の活躍馬を育成し、その手腕を発揮します。2018年3月10日、中山牝馬ステークスをカワキタエンカで制し、念願の重賞初制覇を達成。さらに2019年12月7日には、JRA通算100勝という大きな節目を迎えました。

浜田厩舎からは、カワキタエンカ（中山牝馬ステークス）、バビット（ラジオNIKKEI賞、セントライト記念）、バイオスパーク（福島記念）、ルークズネスト（ファルコンステークス）など、数々の重賞勝ち馬が誕生しています。これらの馬の活躍は、浜田調教師の卓越した指導力と深い馬への愛情を物語っています。

近年では、川端海翼騎手など、将来を嘱望される若手騎手を育成するなど、後進の指導にも力を入れています。

浜田多実雄調教師は、料理人としての経験から培われた繊細な感覚と、長年の競馬界での経験から生まれた確かな知識を活かし、これからも多くの才能ある競走馬を育成し、競馬界に貢献していくことでしょう。その歩みは、多くの人々に感動と希望を与え続ける、まさに「食」から「馬」へと繋がった、人生のドラマと言えるでしょう。

彼の今後の活躍から目が離せません。

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