浦井百合

浦井百合：ゴツカワ系女子プロレスラーの軌跡

浦井百合（うらい ゆり、1984年2月10日 - ）は、神奈川県川崎市出身の元女子プロレスラーです。身長166cm、体重59kg、血液型はO型。その個性的なキャラクターとルックスで、多くのファンを魅了しました。

学生プロレスからプロの世界へ

帝京大学在学中、浦井は「新百合ヶ丘超特Q」というリングネームで学生プロレスの世界で活躍していました。女子学生レスラーが珍しい時代に、紅一点として注目を集めます。その後、ガッツワールドに入門し、プロレスラーとしての道を歩み始めました。

2006年3月11日、新木場1stRINGでの大会で救世忍者乱丸を相手にデビュー。プロデビューからわずか1ヶ月後には、格闘美の「LEAGUE PRINCESS」に出場し、その存在感を示しました。恵まれた体格、愛らしいルックス、そして地黒の肌から「ゴツカワ系女子プロレスラー」として、ガッツワールドをホームリングに、格闘美、NEO女子プロレス、息吹といった様々な団体に参戦しました。

2006年12月2日には、先輩レスラーである優菜の引退試合でシングル初勝利を飾ります。

タイトル獲得と更なる挑戦

2007年1月20日には、一宮章一、ダイスケとのタッグで「GWC認定6人タッグ王座」を獲得。同年4月からは、第2回「LEAGUE PRINCESS」に2大会連続で出場を果たし、6月17日の優勝決定巴戦に進出しました。しかし、中島安里紗に敗れ、惜しくも優勝を逃しました（巴戦のもう一人は松本浩代）。

格闘美が2007年7月16日に活動を停止してからは、各女子団体や男子団体、キャットファイトなど、活動の場を広げていきました。

引退、そして新たな道へ

2008年10月19日、ガッツワールド新宿FACE大会を最後に、浦井百合はプロレスラーとしての現役生活にピリオドを打ちました。

引退後、2010年からはU-FILE CAMPの登戸ジムに入会し、U-FILEの大会やアマチュアDEEPなどでグラップリングルールの試合に出場。プロレスとは異なる分野でもその才能を発揮しました。

得意技と映画出演

浦井百合の得意技は、ドロップキックやダブルリスト・アームサルトなどがあります。

また、2007年には、映画『新訳：今昔物語「Wrestler Jeanne」』で主演を務め、ジャンヌ役を演じました。リング上だけでなく、スクリーンでもその魅力を発揮しました。

浦井百合は、その短いプロレスラー人生の中で、多くのファンに感動と興奮を与え、記憶に残る選手の一人として、今もなお語り継がれています。

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