浦本修充

浦本修充（うらもと なおみち）は、1994年7月24日に東京都で生まれた日本のモーターサイクルレーサーである。若くして国内最高峰のロードレースシリーズである全日本ロードレース選手権に参戦し、競技者としてのキャリアを築いてきた。

浦本選手の全日本ロードレース選手権への本格的な挑戦は、2009年にJ-GP3クラスから始まった。TEAM IRONBARONSに所属し、ホンダRS125Rを駆って、シリーズランキング13位を記録。国内トップカテゴリーへの足がかりを掴んだ。

翌2010年にはMuSASHi RT ハルク・プロに移籍し、引き続きJ-GP3クラスに参戦。この年はランキング6位と、前年を上回る成績を残し、着実にその実力を向上させていった。

2011年には、ミドルクラスであるST600へとクラスをステップアップ。所属チームは変わらずMuSASHi RT ハルク・プロで、ホンダCBR600RRをライディングし、シリーズランキング8位という結果を残した。新しいクラスのマシンへの順応性を見せたシーズンだった。

2012年からは、プロトタイプマシンが主体となるJ-GP2クラスへと戦いの場を移す。TEAM HARC-PRO.からホンダCBR600RRで参戦し、J-GP2クラスでの初年度はランキング10位でシーズンを終えた。

2013年、浦本選手は再びMuSASHi RT ハルク・プロへと戻り、J-GP2クラスでの挑戦を続けた。マシンをホンダHP6に変更すると、そのパフォーマンスが開花。年間を通して安定した速さを見せ、シリーズランキング3位を獲得し、J-GP2クラスのトップ争いに名乗りを上げた。

2014年もMuSASHi RT ハルク・プロからホンダHP6でJ-GP2クラスに参戦。前年と同じランキング3位を維持し、2年連続でシリーズ表彰台に上るという、高いレベルでの安定した戦いぶりを披露した。

2015年には、国内最高峰クラスであるJSB1000クラスへと挑戦の舞台を移した。MuSASHi RT ハルク・プロからホンダCBR1000RRを駆り、シリーズランキング10位となった。大排気量マシンでの新たな経験を積んだ。

そして2016年、浦本修充のキャリアにおいて最も輝かしい瞬間が訪れる。Team KAGAYAMAに移籍し、再びJ-GP2クラスへと戻ったのだ。スズキGSX-proto71に乗り換えたこの年、浦本選手は開幕から快進撃を続け、見事にJ-GP2クラスの年間チャンピオンを獲得した。これは、長年にわたる努力と経験が結実した偉業であった。

全日本でのチャンピオン獲得に加え、2016年には世界への扉も開かれた。ロードレース世界選手権シリーズの第15戦、地元開催となる日本GPのMoto2クラスにスポット参戦。カレックス製のMoto2マシンで世界のトップライダーたちと競い合い、21位でチェッカーを受けた。

また、夏の風物詩であり、ライダー、マシン、チームの総合力が問われる鈴鹿8時間耐久ロードレースへの参戦経験も有しており、耐久レースにおける高いパフォーマンスも示している。

全日本ロードレース選手権における多岐にわたるクラスでの経験、特にJ-GP2クラスでの連続表彰台獲得と2016年のチャンピオン獲得は、浦本修充が国内ロードレース界を代表するライダーの一人であることを明確に示している。国内のみならず国際舞台での経験も積み重ねており、今後のさらなる活躍が期待されるライダーである。

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