海上八幡宮

海上八幡宮について

海上八幡宮（うなかみはちまんぐう）は、千葉県銚子市柴崎町に位置する、由緒ある八幡宮です。かつては郷社として地域の人々に親しまれていました。

祭神

海上八幡宮では、以下の三柱の神様が祀られています。

八幡大神（やはたのおおかみ）
比売大神（ひめおおかみ）
* 神功皇后（じんぐうこうごう）

これらの神々は、武運や勝利、安産などのご利益があるとされています。

由緒

社伝によれば、海上八幡宮の創建は807年（大同2年）に遡ります。当時、白鷺がこの地で盛んに鳴き、八幡大菩薩の尊像を落としたことが創建のきっかけとされています。この尊像を祀ったのが、海上八幡宮の始まりと伝えられています。

また、宇佐八幡（現在の宇佐神宮）から勧請されたとも伝えられており、総社八幡宮、柴崎八幡宮といった別名でも呼ばれていました。これは、地域の総鎮守としての役割を担っていたことを示しています。

中世には、源頼朝が石橋山の戦いの後に当社で戦勝祈願を行い、鎌倉幕府を開府するとともに、現在地に遷座・造営されたとされています。これにより、海上八幡宮は武士からの崇敬を集めるようになりました。また、千葉氏、海上氏、東氏といった地域の有力武将たちも、社殿の造営や寄進を行い、海上八幡宮の発展に貢献しました。

江戸時代には、徳川家康から朱印状を与えられ、社領30石を有するようになりました。このことから、江戸幕府からも重要な神社として認識されていたことがわかります。当時、海上八幡宮は海上郡60余郷の総鎮守、総社八幡として、地域社会の中心的な役割を果たしていました。

現在では、稲荷大神も併祀されており、より幅広い信仰を集めています。

文化財

海上八幡宮の本殿は、県指定有形文化財に指定されており、その歴史的価値が認められています。

脚注

海上八幡宮

銚子観光

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