海原純子

海原純子：医学と芸術、そして社会貢献の調和

海原純子氏は、医学博士号を持つ医師であると同時に、才能あふれる歌手、そして多くの著書を発表している随筆家でもあります。神奈川県横浜市出身の彼女は、幼少期から並外れた多才ぶりを発揮し、医学の道と芸能活動を両立させるという稀有なキャリアを歩んできました。

彼女の歩みは、横浜市内の耳鼻科医院を営む家庭で始まりました。小学5年生の時に進学した横浜雙葉学園では、周囲の環境になじめず、孤独感を抱いた時期もありました。しかし、この経験は、彼女を自立へと駆り立て、医師を志す原動力となりました。

東京慈恵会医科大学への進学後、学費を稼ぐため、19歳から24歳までの間、新宿のクラブで専属歌手として活動。そこで出会った音楽ディレクターと結婚し、1976年に大学を卒業。その後、東京慈恵会医科大学の内科と病理学で講師を務めた後、1984年には東京都港区南青山に「海原メディカルクリニック」を開業しました。

クリニックでは、女性のストレス性疾患を専門に診療を行い、多くの患者を支えてきました。医師としての活動と並行して、歌手活動も再開。日本各地で精力的にライブを行い、その歌声は多くの人々の心に響いています。

海原氏の活動は、医療の現場にとどまりません。2006年には白鷗大学教育学部教授に就任し、心身医学や健康教育に関する講義を担当。2007年から2012年までは厚生労働省健康大使として活躍しました。さらに、ハーバード大学ヘルスコミュニケーション客員研究員（2008年～2010年）としての研究活動や、東日本大震災後の復興庁心の健康サポート事業統括責任者（2011年）としての活動など、社会貢献にも積極的に取り組んでいます。現在も日本医科大学特任教授として後進の育成に尽力しています。

これまでに数々の著書を発表し、『読売新聞』の人生案内の回答者も務めた実績を持ちます。現在も『毎日新聞』日曜版で「心のサプリ」を連載中であり、その幅広い知識と経験に基づいた文章は、多くの人々に勇気と希望を与え続けています。

海原純子氏のキャリアは、医学、芸術、社会貢献という一見すると異なる分野を巧みに融合させた、稀有なものです。彼女の活動は、人々の心と体の健康を守るという強い使命感と、音楽を通じた表現活動への情熱、そして社会への貢献という、多面的な側面から成り立っています。彼女の今後の活躍からも目が離せません。

主な著書

『今日を「いい気持ち」で生きるレッスン』
『「きれい」への医学』
『海原純子の「このままではいけない!」と思ったら読む本』
『こころの格差社会』
『会社でうつ 休むと元気ハツラツな人』
『サラブレッド・コンプレックス』
『ツイッター幸福論』
『大人の生き方　大人の死に方』
『困難な時代の心のサプリ』
『幸福力 幸せを生み出す方法』
『ナカダのナゼダ!?』（中田宏氏との共著）

主な出演番組

キャリアクラブ 海原純子のハートにウェイクアップ（文化放送）

もう一度検索