海外職業訓練協会

一般財団法人海外職業訓練協会の概要

一般財団法人海外職業訓練協会（略称：OVTA）は、1982年11月に設立され、日本の職業訓練分野における海外技術協力の強化を目的とした団体です。元々は厚生労働省の管轄下にありましたが、2020年3月31日に解散しました。

所在地と役員

この協会の所在地は、千葉県千葉市美浜区中瀬1-7-1、住友ケミカルエンジニアリングセンタービルの22階にあります。役員には、非常勤会長として日本郵船株式会社の取締役である草刈隆郎氏、常勤理事長として元厚生労働省の職業安定局長である青木功氏、そして常勤専務理事に中島公男氏（元・厚生労働省職業安定局労働市場センター業務室長）が名を連ねています。理事は15名、監事は2名が非常勤で任命されています。

沿革

海外職業訓練協会は、設立以来数々の重要なステップを踏んできました。1984年にOVTA国際情報センターを開館し、同年には海外職業訓練協力センター（後の国際能力開発支援センター）の運営を開始しました。1987年には海外事務所を開設し、1991年からは千葉、愛知、大阪にOVTA相談所を開設しました。さらに、1997年には福岡に、2005年には仙台に、そして2006年には東京に事務所を設置しました。

特に、2003年には海外職業訓練協力センターを国際能力開発支援センターに改称しましたが、2010年の9月30日にはこのセンターが閉館されました。

事業内容

OVTAは、主に以下のような事業を展開していました：

• - 国際化に対応した人材の養成
• - 外国人への日本語の研修提供
• - 教材の開発と提供
• - 問題解決に向けた相談支援
• - 人づくりに関する情報の提供
• - 人材養成に関する国際協力の推進

影響と役割

海外職業訓練協会が果たした役割は、国際的な視点を取り入れた職業訓練の促進に寄与し、多くの人材を海外に派遣し、未来の世代に日本の技術や知識を伝えることにありました。その活動は、かつての日本の技術力を世界に広める一助となり、日本の国際的な地位向上にも寄与したと言えます。

終わりに

協会は解散しましたが、その間に築かれたネットワークや実績は、今後の国際的な職業訓練や教育支援に重要な影響を与えることが期待されています。解散にあたって、これまでの成果と経験は、他の教育機関や国際協力機関に引き継がれていくことでしょう。

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