海老原淳

海老原淳

海老原淳氏は、日本の植物学者であり、国立科学博物館植物研究部陸上植物研究グループに所属しています。専門は植物分類学であり、特にシダ植物の研究において顕著な業績を上げています。東京大学をご出身です。

経歴

海老原氏は長年にわたり、国立科学博物館において研究者として活躍されています。

2014年 - 現在: 植物研究部陸上植物研究グループ 研究主幹
2011年 - 現在: （兼）分子生物多様研究資料センター員
2007年 - 2014年: 植物研究部陸上植物研究グループ 研究員
2006年 - 2007年: 植物研究部植物第4研究室 研究員

所属学会

海老原氏は、以下の学会に所属し、学会活動にも積極的に参加しています。

自然史学会連合 会計幹事
日本植物分類学会 庶務幹事（2019年-）
日本分類学会連合 データベース幹事（2008年-）
日本植物学会
日本シダ学会

学会発表

海老原氏は、多数の学会で研究発表を行っており、シダ植物に関する最新の研究成果を共有しています。発表テーマは、シダ植物の網状進化、野生配偶体の生態、系統的多様性、隠蔽種の生殖的隔離、無配生殖、配偶体フロラなど多岐にわたります。

シダ植物の網状進化と野生配偶体 －ハイホラゴケ群を例に
昆虫とは（たぶん）だいぶ異なる植物の多様性研究事情
系統的多様性(PD)から見た日本産シダ植物のホットスポット
フモトシダの推定隠蔽種間の生殖的隔離とその進化の起源
ベニシダ類の無配生殖型と有性生殖型が混生する伊豆大島集団の解析
「独立配偶体種」は日本にもあるか？
ベニシダ類における無配生殖型と有性生殖型の混生集団の解析
シダ植物リュウビンタイ、ゼンマイの野生配偶体は菌根菌を持つ
野生絶滅種シビイタチシダ(オシダ科)の現状とその起源
シダ植物の配偶体フロラ～分子同定で見えてきたもう一つの世界～
奥多摩に生育するシダ植物配偶体の分子同定:「配偶体フロラ」の解明に向けて
シダ植物の野生配偶体の分子同定と形態～培養配偶体との比較～
中華人民共和国福建省武夷山におけるPolystichum otomasui Kurata (Dryopteridaceae)の新分布
トリアシショウマとアカショウマ（ユキノシタ科チダケサシ属）の系統関係と地理分布
フモトシダの推定隠蔽種の日本及び近隣地域における分布
Is Hymenophyllum polyanthos a true cosmopolitan species?
オオハナワラビ・シチトウハナワラビ複合体の分子マーカーによる解析

主要な出版物

海老原氏は、シダ植物に関する多数の書籍や図鑑を執筆・編集しており、その知識と研究成果を広く社会に還元しています。

日本産シダ植物標準図鑑I, II（著、日本シダの会企画・協力、学研プラス）
ウォッチング日本の固有植物（編、岩科司と共同、東海大学出版会）
日本の固有植物(国立科学博物館叢書11)（編、加藤雅啓と共同、東海大学出版会）
高知県植物誌（シダ植物門を担当）
南太平洋のシダ植物図鑑（加藤雅啓・中村武久・松本定と共同編纂）
国際植物命名規約（ウィーン規約）2006 日本語版（翻訳・編集）

これらの著作は、シダ植物の研究者や愛好家にとって貴重な情報源となっています。

研究へのリンク

研究者紹介・海老原淳 - 国立科学博物館
私の研究 - 海老原淳

海老原淳氏の研究は、シダ植物の多様性と進化の解明に大きく貢献しており、今後の研究成果が期待されています。

もう一度検索