海軍指揮幕僚監部

海軍指揮幕僚監部（Führungsstab der Marine）

海軍指揮幕僚監部は、1955年に設立されたドイツ連邦軍の五大指揮幕僚機関の一つであり、ドイツ連邦海軍の最高幕僚機関です。ボンに位置し、組織は軍人120名と文民職員で構成されています。

概要

海軍指揮幕僚監部の中心となるのは海軍総監で、最高幹部として海軍中将が任命され、連邦国防大臣を支援します。副総監には海軍少将が充てられ、全軍の構想や発展に寄与するため、海軍の活動を統括する役割があります。指揮幕僚監部は人員や資器材の準備を行い、海軍の作戦における即応性を確保します。

この幕僚監部の下に設置されている主な組織には、艦隊司令部と海軍局が含まれます。このように、ドイツ連邦海軍の組織は大きく二つの系統に分かれており、各項目の実効性と円滑な運営が求められています。

歴史

海軍指揮幕僚監部の起源は1950年にさかのぼり、その頃はブランク機関の一部門として機能していました。設立当初は海軍中佐カール＝アドルフ・ツェンカーが指導する部門が中心で、1952年には元海軍大佐ハインリヒ・ゲルラッハが参加して組織がさらに発展します。1954年には軍事計画に基づいて改編され、活動の幅が拡大しました。

1955年には、ブランク機関が正式に連邦国防省に改編され、海軍グループは第七副部として新たな一歩を踏み出します。その後、1960年代から70年代にかけて組織体の改編が行われ、ついには指揮幕僚機構として7部門制が導入されました。このため、海軍指揮幕僚監部は長い歴史を有しながらも、常にその効率性と機動性を追求してきました。

内部組織

海軍指揮幕僚監部は、実質的に3つの幕僚部と15の課から構成されています。これに加えて、人事業務と中枢業務を担当する特別な課も存在し、こちらは総監の直轄とされています。各部門のリーダーには海軍准将が任命され、各課の責任者には海軍大佐が配置されます。

第1海軍幕僚部

• - 人事・教育・組織

- 人事要求原則、内部統御、国際業務
- 人員計画や後継者向け広報
- 組織原則、配置
- 海軍の戦力及び装備証明
- 教育を担当

第2海軍幕僚部

• - 計画・戦力運用・兵站

- 戦力装備原則、国際軍協力
- 後方支援業務、構造
- 装備や水中兵器体系
- 海軍指揮運用、情報処理
- 予算計画及び資器材供給

第3海軍幕僚部

• - 指導・構想・運用原則

- 構想及び計画、国際協力
- 作戦原則業務
- 基礎作戦計画
- 連邦軍の計画や統制
- 海軍指揮の確立

結論

このように、海軍指揮幕僚監部はドイツ連邦海軍の運営において中心的な役割を果たし、効率的な指揮と迅速な対応を可能にするための構造を持っています。海軍の活動を効果的にサポートし、海上の安全保障を確立するために不可欠な存在です。

もう一度検索