海飛

総合格闘家 海飛

海飛（かいと）は、1999年3月27日に山口県山陽小野田市で生まれた日本の総合格闘家です。現在、和術慧舟會HEARTSに所属しており、国内の主要な総合格闘技イベントであるDEEPを中心にプロ活動を行っています。

極真空手で築かれた基盤

海飛の格闘技キャリアは非常に早くから始まります。4歳の時に極真空手の門を叩き、その後の長いキャリアの礎を築きました。幼少期からその才能は際立っており、小学生の頃にはすでに全国規模の大会で優れた成績を収めていました。特に、2015年には全日本高校生空手道選手権で優勝を果たし、空手界でその実力を広く認められる存在となりました。この時期に培われた強力な打撃技術と精神力が、総合格闘家となった彼の大きな強みとなります。

アマチュア総合格闘技での飛躍

高校で空手での実績を残した後、大学進学、カナダへの留学、そして帰国後に上京と、様々な経験を積んだ海飛は、総合格闘技の世界へと足を踏み入れることを決意します。2020年8月、和術慧舟會HEARTSへの入門は、彼のMMA選手としての本格的なスタートとなりました。アマチュア総合格闘技の舞台に立った海飛は、すぐさまそのポテンシャルを発揮します。PANCRASEアマチュア全日本オープントーナメントではライト級で優勝。さらに、DEEPフューチャーキングトーナメント2020でもフェザー級の頂点に立つなど、短期間のうちに主要なアマチュア大会を制覇し、プロ昇格への道を切り開きました。

プロの舞台へ：DEEPでの挑戦

アマチュアでの圧倒的な実績が評価され、海飛はプロ総合格闘家へと転向します。プロデビュー後は、主にDEEPのケージを主戦場として戦い、数々の試合を経験しながら着実に戦績を積み上げています。彼のプロキャリアは、成長と経験を重ねる過程であり、対戦相手のレベルが上がるにつれて、その実力も磨かれてきました。

近年の特に注目すべき試合としては、2025年3月15日に行われたDEEP 124 IMPACTでのフェザー級GP2025一回戦が挙げられます。この試合で海飛は、打撃を得意とする第2代SB日本ウェルター級王者の奥山貴大選手と対戦。極真空手で培った強力で正確な打撃スキルを存分に発揮し、奥山選手と一歩も譲らない激しい打撃交換を繰り広げました。試合は判定にもつれ込みましたが、的確な攻撃と試合運びで勝利を掴み取り、見事、DEEPフェザー級GPの準決勝進出を決めました。準決勝は2025年5月5日に開催が予定されており、更なる高みを目指す海飛にとって重要な一戦となります。

独自のファイトスタイル

海飛のファイトスタイルは、その根幹にある極真空手の影響が色濃く出ています。特に、打撃の正確さと威力が際立っており、スタンドでの攻防において優位性を発揮します。しかし、彼は進化を止めることなく、総合格闘技における寝技の技術も近年著しく向上させています。これにより、一本勝ちで試合を決める場面も増えており、打撃だけでなくグラウンドでの対応力も兼ね備えたオールラウンダーへと成長しています。このバランスの取れたスキルセットが、彼の試合を予測不能で魅力的なものにしています。

主な獲得タイトル

海飛がこれまでに獲得した主なタイトルは以下の通りです。

全日本高校生空手道選手権 優勝 (2015年)
PANCRASEアマチュア全日本オープントーナメント ライト級 優勝 (2020年)
* DEEPフューチャーキングトーナメント2020 フェザー級 優勝 (2020年)

日本の総合格闘技界において、その存在感を増している海飛選手の今後の更なる活躍に期待が集まります。

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