消せない「私」〜炎上しつづけるデジタルタトゥー〜

消せない「私」〜炎上しつづけるデジタルタトゥー〜

『消せない「私」〜炎上しつづけるデジタルタトゥー〜』は、黒田しのぶによる日本の漫画作品であり、後にテレビドラマ化もされた作品です。

概要

原作はぶんか社の電子雑誌『ダークネスな女たち』で連載され、人気を博しました。単行本は2023年12月にぶんか社から刊行。2024年1月には日本テレビで『消せない「私」-復讐の連鎖-』としてテレビドラマが放送されました。ドラマは金曜ドラマDEEP枠で放送され、主演は志田彩良が務めました。

あらすじ

物語は、主人公・灰原硝子が、同級生の策略によって人生を狂わされるところから始まります。高校時代、硝子は友人との待ち合わせでスリに遭った際、美容系動画配信者の徳道仁と出会い、メイクモデルのアルバイトを始めます。そのブログが人気となり、ファッション誌にも掲載されるほど有名になりますが、それを妬んだ同級生の海崎藍里の罠にはめられ、暴行を受けてしまいます。その様子を撮影された動画がネットに拡散され、住所も特定された硝子の家は放火され、両親も失ってしまいます。

全てを失った硝子は、母方の祖母の元で引きこもり生活を送る中、成人式のテレビ番組に出演する藍里たちを見て復讐を決意します。

登場人物

主要人物

灰原硝子（はいばら しょうこ）
主人公。内気な性格でしたが、藍里たちの策略により人生を狂わされます。復讐を誓い、行動を開始します。
徳道仁（とくみち じん）
美容師で、硝子の復讐に協力する人物。過去に硝子をプロデュースしたことが、事件の発端となります。

硝子の復讐相手

海崎藍里（うみさき あいり）
硝子の同級生で、事件の主犯格。硝子に嫉妬し、罠を仕掛けます。
青嶋みちる（あおしま みちる）
藍里の取り巻きで、事件の動画を撮影・拡散した人物。
大桃武（おおもも たけし）
硝子の同級生で、暴行事件の実行犯。
綿貫健（わたぬき けん）
迷惑系配信者。硝子の家に放火し、両親を死なせてしまう。

硝子の関係者

* 砂川より子（すながわ よりこ）
硝子の中学時代の親友で、刑事。硝子の事件をきっかけに警察官となり、硝子を助けようとします。

テレビドラマ

テレビドラマ版では、原作を基にしつつも、一部設定が変更されています。例えば、ドラマ版では伊豆太郎が登場しないため、復讐の対象は4人となっています。また、綿貫が最後の標的となる展開も特徴です。

テーマ

この作品は、インターネット上での炎上、デジタルタトゥー、そしてそれらが人々に与える影響を描いています。一度拡散された情報は完全に消すことが難しく、被害者はその後も苦しみ続けるという現実を浮き彫りにしています。また、復讐という行為の是非についても、深く考えさせられる内容となっています。

まとめ

『消せない「私」〜炎上しつづけるデジタルタトゥー〜』は、現代社会におけるネットの闇を描いた作品として、多くの人々に衝撃を与えました。漫画、ドラマともに、人間の心の奥底にある感情や、社会問題に対するメッセージが込められています。

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