Hump Backは、日本のロックバンドであり、
2018年12月5日にVapから2枚目の
シングル『涙のゆくえ』をリリースしました。
概要
メジャーデビュー後、2枚目となる
シングル作品です。前作のメジャーデビュー
シングル『
拝啓、少年よ』に続いてリリースされました。
シングルのタイトルは『涙のゆくえ』ですが、同名の曲は収録されていません。ボーカルの林萌々子は、タイトルについて「哀しみとの付き合い方とか涙の行く先について書いている歌詞が多かったから」と語っています。
制作過程では、楽曲制作などの面で苦労があり、ボーカルの林が「大泣き」する事態を乗り越えて生まれた作品です。本作リリース後、バンドは「髪はしばらく切らないツアー」を開催しました。また、ジャケットの子どもを写した写真はボーカルの林自身が撮影しています。
収録曲
全作詞/全作曲:林萌々子、全編曲:
Hump Back
1. 生きて行く [3:04]
セレッソ大阪創設25周年記念動画にて使用されています。
2. クジラ [3:44]
井樫彩監督の映画『真っ赤な星』主題歌です。
3. のらりくらり [3:23]
4. 悲しみのそばに [2:44]
* ミュージックビデオが制作されており、脇坂侑希が監督を務めています。
批評
rockin'onの秋摩竜太郎は、本作について「この作品に刻まれている痛みや傷や不安や焦燥、さらに言えば、それでもなお生きていたい、歩き出すんだっていう等身大の意志は今のリスナーとシンクロするものだと思う」と評し、本作が現代のロックバンドのリスナーの意識や感情にフィットするものであることを指摘しています。
『涙のゆくえ』は、
Hump Backの音楽的な進化と、リスナーへの深い共感を両立させた作品と言えるでしょう。収録曲それぞれが異なるテーマを持ちながらも、全体を通して「哀しみ」や「生きること」に対する真摯なメッセージが込められています。ジャケット写真やミュージックビデオなど、作品全体を通して
Hump Backの世界観が表現されており、彼女たちの音楽に対するこだわりが感じられます。