淡海湖

淡海湖（たんかいこ）：滋賀県高島市の灌漑用ため池

淡海湖は、滋賀県高島市今津町深清水に位置する人工の灌漑用ため池です。地元では「処女湖」という別名でも親しまれています。その名の通り、静かで美しい湖面が特徴で、周囲の自然と調和した景観は訪れる人々を魅了します。

歴史と役割

淡海湖の歴史は大正時代に遡ります。1913年（大正2年）、淡海耕地整理組合によって赤坂川上流の窪地に堰堤が築かれ、1923年（大正12年）に完成しました。この湖が作られた目的は、下流の田畑への安定的な用水供給です。1.2キロメートルの隧道を通して水を導き、約100ヘクタールもの広大な農地を潤しています。現在では、組織変更を経て淡海土地改良区が施設の管理を行っています。

周辺環境

淡海湖周辺は、レジャースポットとしても整備されています。家族旅行村ビラデスト今津や箱館山スキー場などが近くにあり、四季を通じて様々なアクティビティを楽しむことができます。湖の中央に浮かぶ小島には弁財天が祀られており、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

生物多様性

淡海湖は、多様な生物が生息する場所でもあります。しかし、外来生物であるタンカイザリガニの生息地となっている点は、生態系への影響が懸念されています。今後の対策が求められる課題です。

選定

淡海湖は、その重要な役割と美しい景観から、貯水池として農林水産省の「ため池百選」に選定されています。さらに、「滋賀のため池50選」にも選ばれており、地域を代表する貴重な水資源として認識されています。

アクセス

公共交通機関：湖西線近江今津駅から車で約30分。家族旅行村ビラデスト今津からは徒歩約20分。
自動車：国道161号線湖北バイパス日置前ランプより車で約20分。家族旅行村ビラデスト今津から徒歩約20分。

まとめ

淡海湖は、農業用水源としての役割に加え、美しい景観やレジャースポットとしての魅力も兼ね備えた場所です。周辺の観光施設と合わせて、訪れてみてはいかがでしょうか。

関連項目

灌漑
人造湖 - 日本の人造湖一覧
ため池百選

外部リンク

全国水土里ネット
農林水産省　ためいけ百選
高島市観光情報

もう一度検索