深江真登

深江真登の経歴とプレースタイル

基本情報

深江 真登（ふかえ まさと）は、1987年9月5日生まれの元プロ野球選手で、神奈川県相模原市出身です。ポジションは外野手で、右投左打の選手です。

アマチュア時代

深江は松商学園高校に在学中、初めは外野手としてプレーしていましたが、高校2年の秋から強肩を活かして投手に転向しました。3年次の夏にはエースとしてチームを支え、約5年ぶりとなる甲子園出場を果たしましたが、初戦では沖縄尚学高に敗退しました。その後の長野県大会では打撃でも力を発揮し、4試合で打率5割を記録しました。高校卒業後は龍谷大学に進学しますが、肘を痛めて公式戦での登板は果たせませんでした。

明石レッドソルジャーズ時代

大学での成功を得られなかった深江でしたが、野球への情熱は冷めることなく、トライアウトを経て関西独立リーグの明石レッドソルジャーズに入団しました。ここでは野手として再起し、主に1番や3番バッターとして活躍しました。初年度には打率2位・出塁率5位を記録し、各球団から注目を集めました。オリックス・バファローズからのドラフト5位指名を受け、関西独立リーグ初の支配下指名選手となりました。ドラフト後、明石は経営難によって解散しましたが、深江はオリックスの練習場を借りることで準備を続けました。

オリックス・バファローズ時代

2011年の春季キャンプではドラフト1位の駿太と一緒に一軍キャンプに参加し、開幕を一軍で迎えました。このシーズンは29試合に出場し、8月からはスタメンにもなり、特にサヨナラの走者としての活躍が光りました。2012年には8試合で打率.375を記録するなど、シーズン終盤にインパクトを残しました。しかし、2014年には外野のレギュラーポジションが厳しくなり、代走や守備での出場がメインとなり、その結果、10月には戦力外通告を受けました。

オリックス退団後

オリックス退団後はアメリカのアトランティック・リーグにあるランカスター・バーンストーマーズと契約しましたが、出場機会は限られ、打率.156と振るわずに解雇されました。その後、オーストラリアのメルボルン・エイシズや独立リーグのゲーリー・サウスショア・レイルキャッツなどでプレーしますが、なかなか結果を出せず、最後に四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスに入団しました。高知では「最後の挑戦」として臨み、打率.386を記録して評価されましたが、その後のトライアウトでは無安打に終わり、2017年に任意引退となりました。

プレースタイルと人物

深江は優れた俊足と強肩、力強いバッティングが持ち味の選手でした。特に50mを5秒65で走る俊足は外野手としての大きな特徴であり、また投手としても140km/h台の球速を記録することができました。彼の兄2人はサッカー選手としても活動しており、野球の他にもスポーツに恵まれた家庭で育った彼の経歴は、多くの苦難に満ちていましたが、野球に対する情熱はずっと変わらずに持ち続けていました。

深江真登の物語は、挫折を乗り越えてプロの舞台に立った一人の選手の奮闘を物語っています。

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