深見じゅん

深見じゅんについて

深見じゅん（ふかみ じゅん）は、日本の漫画界において重要な地位を築いている女性漫画家です。彼女は長崎県で生まれ、福岡県で育ちました。血液型はA型で、家族には元漫画家の夫、土山芳樹がいます。深見じゅんは1971年に『週刊セブンティーン』に掲載された短編「17歳の裸婦像」で漫画家としてのキャリアをスタートさせました。このデビュー作は、彼女の才能を示すものであり、その後の活動の基盤となりました。

初期の頃は主に『セブンティーン』で作品を発表し、その後1980年代に入るとレディースコミックの分野へと進出しました。彼女はそのジャンルにおいて著名な作家となり、多くのファンを魅了しました。特に、講談社の『BE・LOVE』や集英社の『YOU』などで数多くの人気作品を発表しています。1991年には、『悪女』が第15回講談社漫画賞一般部門を受賞し、彼女の評価を更に高めることになりました。

深見じゅんの代表作には「ぽっかぽか」と「悪女」があり、これらの作品は共にテレビドラマ化され、多くの視聴者に親しまれています。「ぽっかぽか」は1987年から2015年にかけて『YOU』で連載され、単行本は全19巻と3巻の特別版、文庫版は全15巻が発行されました。物語は、登場人物たちの日々の生活や恋愛を描いたもので、温かい雰囲気が特徴です。

一方、「悪女」は1988年から1997年まで『BE・LOVE』で連載が続き、全37巻の単行本が発刊されました。この作品は、その名の通り、非常に魅力的でありながら狡猾な女性を中心に展開され、感情の醸成や人間関係の葛藤を描いています。文庫版も全19巻が揃っています。

他にも彼女の作品には、「夢魔」、「おんなの彩」、「彼岸恋」、「恋愛小説」など多岐にわたるテーマを扱ったストーリーが揃っています。特に、1997年から2000年まで連載された「むぅぶ」は、全11巻の単行本として世に送り出されています。2001年から2003年には「5秒前」が連載され、この作品も全11巻となりました。

さらに、2003年から2005年にかけて連載された「東京ぬりえきせかえ」や、「くるみ」（2005年から2009年、全17巻）、そして「みみっく」（2009年から2012年、全12巻）なども彼女の代表的な作品です。2013年には短編集「まゆごもり」を発売し、さらに多様な作品に取り組んでいます。

加えて、彼女は「セイレーン・ゲーム」、「黒魔術」、「白魔術」、「ぴんく」など、新たなジャンルにも挑戦し続けています。2013年から2014年には「SUPER G」というシリーズを展開し、全7巻が発表されています。

深見じゅんは、その多様な作品と独自の視点から描かれる人間関係・心理により、日本の漫画界において重要な存在であり続けており、今後の活躍にも期待が寄せられています。

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