清水一家

清水一家の概要と歴史

清水一家（しみずいっか）は、静岡県静岡市清水区を本拠地とする指定暴力団で、主に六代目山口組から派生した二次団体として知られています。その歴史は1966年に解散した五代目清水一家の幹部、美尾尚利により独自の組織「美尾組」としてスタートしました。

美尾組の成立と発展

美尾組が1982年に三代目山口組の黒澤組の傘下に入ることで、山口組の一員としての道が開かれました。ただし、その後、1984年に黒澤組が解散し、美尾尚利は再び四代目山口組の若中として活動を開始しました。これにより、美尾組は正式に二次団体に昇格しました。

組織の抗争と改名

清水一家は、山一抗争の渦中で一和会系組織との衝突を経験しました。2002年10月には初代組長の美尾が病気引退し、五代目山口組の組長、渡辺芳則により「五菱会（ごりょうかい）」に改名されます。若頭の高木康男が新たな会長として就任しましたが、その後、闇金融を巡る事件が発覚し、組織は摘発の対象となります。

2003年には高木やその側近が逮捕される事態に発展し、五菱会は名声を失いかけました。この混乱を経て、同年11月に改めて「美尾組」として運営されることになります。高木は2006年に出獄し、組織内での責任ある地位に復帰することになります。

清水一家への改称

2007年2月28日、高木は清水次郎長に由来する名の重要性を認識し、名の改称を決定します。結果として、清水一家は六代目を名乗り、その二代目を含む歴代の総長が引き継がれていくことになります。しかし、静岡県警察はこの改称に対し警戒を強め、清水一家に対する取り締まりを強化するため、「六代目山口組六代目清水一家壊滅対策本部」を設立しました。

清水一家の歴代総長

清水一家は以下のような歴代総長を持ちます：

• - 初代：清水次郎長（山本長五郎）
• - 二代目：小沢惣太郎
• - 三代目：鈴木幸太郎
• - 四代目：田辺武一
• - 五代目（～1966年）：田辺金吾
• - 六代目（2007年～）：高木康男（六代目山口組の若中及び総本部当番責任者）

また、美尾組から清水一家への継承が決まった際、多くの清水区の住民からは「暴力団の町としての誤解が広まる」といった反発の意見が出されました。

組織構成

現在の清水一家の組織図は以下の通りです：

• - 総長：髙木康男（六代目山口組若頭補佐）
• - 若頭：渡辺功吉（渡辺組組長）
• - 本部長：髙木明良（三代目美尾組組長）
• - 舎弟頭：望月孝雄（二代目杉山組組長）

これらを通じて、清水一家は静岡県内外での影響力を持ち続けています。

もう一度検索