清水弘子

清水弘子：日本女子ボウリング界を彩るレフティ

1977年生まれ、千葉県出身の清水弘子選手は、日本を代表するプロボウリング選手の1人です。両親の影響で6歳からボウリングを始め、左利きながら幼少期は右投げで練習していました。しかし、12歳で怪我を負ったことをきっかけに、自然な左投げに戻ります。この転機が、彼女のスムーズなボール捌きと独特のスタイルを築き上げる礎となりました。

才能溢れる清水選手は、中学1年生にして全日本新人戦で優勝。高校時代には国体優勝を果たすなど、アマチュア時代から頭角を現します。その後、20歳から28歳まで全日本ナショナルチームのエースとして活躍。数々の国内外大会で好成績を残し、1998年の全日本選抜選手権優勝、軽井沢プリンスカップ優勝、1999年の世界選手権4位入賞など、その実力は折り紙付きでした。

アマチュア時代の活躍が認められ、2005年には実技免除という異例の措置でプロ入り。これは過去に数名しかいない快挙です。プロ入り初年度からその実力を発揮し、3戦目にして初優勝を飾りました。そして2006年には年間ランキング1位を獲得、賞金、平均スコア、ポイントランキングの3冠を達成するなど、まさに女王の称号に相応しい活躍を見せました。翌2007年も年間ランキング1位、3冠を達成し、その地位を不動のものとしました。

プロ生活においても順風満帆だったわけではありません。2008年には体調不良に苦しみ、一時不振に陥ったこともありましたが、持ち前の精神力で乗り越え、見事復活を果たします。軽井沢プリンスカップ、JFEカップ2008千葉女子オープン、東海女子オープンで優勝、さらに人気番組『ボウリング革命 P★League』でも3度の優勝を経験しました。

2010年には、日本女子ボウリング機構（LBO）の設立に参加し、副会長に就任。2013年には会長に就任しますが、同年、LBOの突然の解散という事態に直面することになります。解散後はボウリング場スタッフとして働く傍ら、練習に励みました。

LBO解散という苦境を経験した清水選手ですが、ボウリングへの情熱は失われることはありませんでした。2020年、JPBAへの再入会資格が認められ、2021年にプロテストに合格。見事、プロボウラーとして復帰を果たします。LBOからの復帰第1号という偉業を達成し、現在もフリーとして活躍を続けています。

彼女のボウリング人生は、成功と挫折、喜びと苦悩が複雑に絡み合ったドラマと言えるでしょう。しかし、常に前向きな姿勢と、ボウリングへの揺るぎない情熱が、彼女を支え、ここまで導いてきたのです。

主な戦績

JPBA優勝14回（LBO移籍前）
公認パーフェクト1回
年間ランキング1位：2006年、2007年
3冠女王：2006年、2007年
ボウリング革命 P★League優勝：3回
2021年JPBA再入会

所属

フリー（旧：プロショップVEGA）

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ハイ、スポーツ

清水弘子選手の今後の活躍にも、目が離せません。彼女の輝かしいキャリアは、多くのボウラーにとって、大きな刺激と勇気を与え続けるでしょう。

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