清水忠男

清水 忠男（しみず ただお）

清水忠男は、1942年に千葉県千葉市に生まれた著名なデザイナーです。彼はインテリアデザインと環境デザインを専門とし、長年にわたって多様な活動を続けています。そのキャリアは、アメリカを含む国際的なフィールドでの勤務を経て、教育分野での貢献に繋がっています。

略歴

清水は1966年に多摩美術大学を卒業後、同年から1976年までの間、剣持デザイン研究所にてデザイナーとしての道を歩み始めました。この期間で彼は多くの経験を積み、デザインの実践力を養いました。1978年には、アメリカのCranbrook Academy of Artで修士課程を修了し、さらに1984年までThe Burdick Groupにて主任デザイナーとして活躍しました。

その後、1987年から1991年にかけて、ワシントン大学の美術学部で助教授として職に就き、教育の道に進みます。1991年には千葉大学工学部で助教授になり、2008年まで教授として在職しました。なお、彼は千葉大学の名誉教授にもがっており、現在は金沢美術工芸大学大学院で専任教授の職務にあたっています。

受賞歴

清水は、そのデザインの功績によって数々の賞を受賞しています。1981年にはDesigner’s Choiceで最高賞を受賞し、同年にアメリカ工業デザイナーズ協会の年間最優秀賞も獲得しました。1987年にはID Annual Review'8で部門最高賞を受賞し、さらにJFDCファニチャーデザインコンペティションでは準グランプリを受賞するなど、国内外での評価は非常に高いものです。1990年には旭川国際家具デザインコンペティションで銅賞と奨励賞を受け、1991年にはKOWA SPACE DESIGN AWARD優秀賞も受賞しています。

教育活動と著書

彼の教育に対する情熱は顕著であり、東京大学や文化女子大学、愛知県立芸術大学などで非常勤講師を務めてきました。特に、東京大学では工業意匠に関する非常勤講師を務め、多くの学生に影響を与えてきました。 自らの研究の成果物である論文「平坐姿勢のとられ方に及ぼす社会的・文化的要因の影響に関する研究」により、東京大学から博士号を取得しています。

また、著書も多数あり、代表作には「ふれあい空間のデザイン」（鹿島出版会、1998年）、および「行動・文化とデザイン」（鹿島出版会、1991年）が含まれます。これらの著作を通じて、デザインの重要性やその文化的背景についての理解を深める役割を果たしています。

現在の活動

清水は、依然としてデザインスタジオTADを運営し、クリエイティブなプロジェクトに取り組んでいます。また、金沢美術工芸大学での教授として、未来のデザイナーを育てる役割を担い続けています。彼のキャリアは、多様な業界での実績と教育への情熱がうまく合致しており、今後のさらなる活躍が期待されています。

外部リンク

• - デザインスタジオTAD
• - 金沢美術工芸大学院
• - 清水忠男の詳細

もう一度検索