清水正己

清水正己のプロフィール

清水正己（しみず まさみ、1953年1月17日生まれ）は、長野県佐久市出身の著名なクリエイティブディレクター、アートディレクター、そしてグラフィックデザイナーです。広告、雑誌、書籍、ロゴデザインなどの分野で数多くの優れた作品を手がけており、日本のデザイン界における第一人者のひとりとして広く認識されています。

彼は清水正己デザイン事務所の代表を務め、さまざまなプロジェクトに取り組んでいます。

略歴

清水は1975年、多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン科を卒業後、1979年に流行通信社に入社し、デザインチームを率いる立場になりました。広告業界での彼の名声は、1985年に『STUDIO VOICE』でエディトリアルデザインADC賞を受賞したことによって高まり、1986年には独立して清水正己デザイン事務所を設立しました。その後、彼は広告、エディトリアルデザイン、ポスター、ロゴ制作などで数多くの受賞を果たし、クリエイティブディレクターとしての評価を確立しました。

今後の予定として、2024年3月27日から4月2日にかけて東京・青山のスパイラルガーデンにて、初の個展『清水正己 カルチャー誌デザイン展 'されど雑誌たち'』を開催することが決まっています。また、2024年4月12日から14日にはアフター展覧会『立ち読み喫茶清水』も開催予定です。

受賞歴

清水は数々の業界賞を受賞しており、その中にはADC賞、NY ADC賞、クリオ賞、日本雑誌広告賞などが含まれます。特に1985年から2007年にかけて、彼の作品は様々な大会で高く評価され、業界を代表する個人としての地位を確立しました。

たとえば、1986年には『注文の多い写真館』のポスターがADC賞を受賞し、1988年には西友の「ふたつとない」ポスターがNY ADC賞のメリットアワードに輝きました。さらに、1997年には資生堂の「ミネラルウォーターシャンプー」がパッケージ関連の通産大臣賞を受賞しました。

彼の受賞歴は多岐にわたり、2000年代には環境関連の広告でも数多くの賞を獲得するなど、時代に応じたクリエイティブな表現が評価されています。

デザイン活動

清水はデザイン活動において、さまざまな形式の雑誌の編集デザインを行っており、『STUDIO VOICE』や『ROCKIN' ON JAPAN』などの文芸や音楽に関する雑誌に携わった実績があります。また、特に注目すべきは多くの書籍の装丁や構成を手がけている点です。

彼のデザインに対する姿勢は非常に明確で、常に本質的な表現を追求し続けています。「表現するときのあれこれの方法論よりも、直球でズバッと行く方が伝わる」といった言葉からも、その姿勢が伺えます。

思想と未来に向けて

清水にとってデザインは、単なる視覚的な美しさだけではなく、人々を楽しませるための手段でもあるといえます。彼は「いつもこだわり続けたい」という強い信念を持ち、アートを通じて新たな表現を見出そうと日々努力しています。これからも彼の活動は続き、さらなる創作が期待されます。

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