清水隆平

清水 隆平（しみず りゅうへい）

1991年6月7日生まれ、滋賀県出身の元プロバスケットボール選手。現役時代のポジションはポイントガード（PG）。プロ選手としてのキャリアを経て、現在はバスケットボールの指導者として活動している。

清水隆平は滋賀県で育ち、長浜市立西中学校でバスケットボールを始める。高校は地元滋賀県の私立強豪校である光泉高校に進学。三年次にはチームのキャプテンを務め、全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会（ウインターカップ）に出場するなど、高校バスケットボール界で頭角を現した。

高校卒業後、バスケットボールの名門である明治大学に進学。大学バスケットボールの舞台でさらにその才能を磨いた。特に、多くのプロ選手を輩出した恵まれた環境でプレーし、後に日本代表として活躍する金丸晃輔選手（三遠ネオフェニックス）をはじめ、西川貴之選手（大阪エヴェッサ）、田中成也選手（新潟アルビレックスBB）、目健人選手（埼玉ブロンコス）、田村晋選手（越谷アルファーズ）、安藤誓哉選手（島根スサノオマジック）、中東泰斗選手（名古屋ダイヤモンドドルフィンズ）、斎藤拓実選手（名古屋ダイヤモンドドルフィンズ）など、多数の著名な選手と同期あるいは前後輩として共に汗を流した。厳しい競争環境の中で自身を成長させ、大学3年次には全日本大学バスケットボール選手権大会（インカレ）で3位入賞、そして4年次には準優勝という輝かしい成績を収めるなど、チームの躍進に大きく貢献した。

大学を卒業後、2016-17シーズンに東京サンレーヴスと契約し、プロバスケットボール選手としてのキャリアをスタートさせた。Bリーグの下部リーグであるB3リーグを主戦場とした。2018-19シーズンには埼玉ブロンコスへ移籍し、新たなチームでプレーを続けた。しかし、2020-21シーズンに再び東京サンレーヴスに所属したものの、チームがB3.LEAGUEから退会するという状況に直面する。この期間、チームは東京都社会人連盟に加盟して活動を続け、全日本社会人選手権の東京都予選では優勝を果たすなど、厳しい状況下でもプレーへの情熱を失わなかった。

2021年、清水隆平は指導者としての新たな一歩を踏み出し、明治学院大学女子バスケットボール部のコーチに就任した。そして同じ2021-22シーズンには、運営会社が変わり、しながわシティとしてB3.LEAGUEに復帰したチームに再び加わることとなる。B3の舞台への再挑戦となったこのシーズン、しながわシティの中心選手としてチームを牽引した。続く2022-23シーズンには、上松大輝選手と共にダブルキャプテンという重責を担った。このシーズンはキャリアハイとなる36試合でスターティングメンバーとして出場し、チームにとって不可欠な存在となった。

選手としてのプレースタイルは、ポイントガードとしてゲームを組み立てる能力に加え、特に献身的なディフェンスに定評があった。相手チームのキープレーヤーに対し、厳しくプレッシャーをかける守備はチームの大きな武器となった。また、オフェンスではここぞという場面で効果的にスリーポイントシュートを沈める決定力も兼ね備えていた。さらに、ボールを扱うポジションでありながら、キャリアを通じてターンオーバーが極めて少なく、ミスの少ない安定したプレーヤーであったことも特筆される。

2023年11月6日、自身のSNSを通じて現役からの引退を正式に発表した。同時に、既に指導者として活動していることを改めて報告。プロ選手として培った経験と知識を次世代に伝えるべく、バスケットボールの指導者としてセカンドキャリアを歩んでいる。

選手としての公式なキャリアは幕を閉じたが、そのプレーぶり、特に激しいディフェンスと堅実なゲームメイク、そしてバスケットボールへの真摯な取り組みは、多くのファンやチームメイトの記憶に残るだろう。現在は指導者として、情熱を注いだバスケットボール界に貢献を続けている。

もう一度検索