渡辺多恵子

渡辺多恵子（わたなべ たえこ）は、1960年8月29日生まれ、東京都出身の日本の漫画家です。血液型はAB型。1979年、小学館の『別冊少女コミック』5月号増刊に掲載された「和佳ちゃんの熱愛時代」でデビューを果たしました。アメリカでのホームステイ経験後、『別冊少女コミック』にて初の長期連載となる「ファミリー!」を執筆。この作品は、ボーイッシュな少女フィーと彼女の家族の日常をコメディタッチで描いたもので、後にアニメ化もされました。

1987年には「聖14グラフィティ」で第16回日本[[漫画家協会賞]]優秀賞を受賞。この作品は、思春期の少年少女の繊細な感情を描いた作品で、渡辺多恵子の画力と表現力の高さが評価されました。その後も、1990年に「はじめちゃんが一番!」、2002年に「風光る」で、第36回と第48回小学館漫画賞少女部門を受賞しています。「はじめちゃんが一番!」は、主人公の元気な女の子、はじめちゃんの成長と恋を描いた作品で、多くの読者の共感を呼びました。

1997年からは、『別冊少女コミック』で新選組を題材にした「風光る」の連載を開始。この作品は、掲載誌を『月刊フラワーズ』に移しながら、2020年7月号まで長期連載されました。「風光る」は、新選組の隊士たちの生き様や、激動の時代を背景にした人間模様を描いた歴史大作であり、渡辺多恵子の代表作の一つとして広く知られています。最終回は、巻頭大増100ページで掲載され、多くのファンを感動させました。

主な作品リスト

ファミリー!（1981年 - 1985年、『別冊少女コミック』、小学館、全11巻、ワイド版・文庫版全6巻）
ボーイッシュな少女フィーと家族をコメディタッチで描いた作品。後に『oh!ファミリー』というタイトルでアニメ化。
聖14グラフィティ（1985年 - 1987年、『別冊少女コミック』、全2巻、文庫版全1巻）
ジョセフへの追想（1985年、『別冊少女コミック』、全1巻）
僕の胸も熱くなる（1988年、『別冊少女コミック』、読切）
はじめちゃんが一番!（1988年 - 1995年、『別冊少女コミック』、全15巻、文庫版全10巻）
雨に似ている（1991年、『別冊少女コミック』、全1巻）
We are（1995年、『別冊少女コミック』、読切）
風光る（1997年 - 2020年、『別冊少女コミック』、『月刊フラワーズ』、小学館、全45巻）
早春賦（2022年、『月刊フラワーズ』2022年10月号、読切）

渡辺多恵子は、少女漫画の世界において、その独特な作風と卓越したストーリーテリングで、多くの読者に感動と共感を与え続けています。彼女の作品は、単なる恋愛物語にとどまらず、家族の絆、友情、そして人間としての成長を描いたものが多く、幅広い年齢層から支持されています。

小説の挿絵

なぎさボーイ（氷室冴子著・集英社コバルト文庫）
多恵子ガール（氷室冴子著・集英社コバルト文庫）

外部リンク

MARCO & Co. (@caramaru) - X（旧Twitter）
小学館コミック -フラワーズ- - インタビュー。

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