渡辺太

渡辺太：医師からプロ雀士へ、そしてVTuberへ

1988年生まれ、埼玉県さいたま市出身の渡辺太氏は、日本のプロ雀士として活躍する一方、医師免許を持ち、VTuberとしても活動する、異色の経歴の持ち主です。幼少期から麻雀に親しみ、東京大学理科I類への現役合格を経て医学の道に進みますが、医師免許取得後、プロ雀士への道を歩み始めました。

麻雀との出会いからプロへの転身

5歳頃に家族麻雀で麻雀を始めた渡辺氏は、2007年に東京大学理科I類に現役合格するも、医師を志して休学。その後、北海道の大学医学部に合格し、東大を中退。医師免許を取得して北海道の病院で内科医として勤務していました。しかし、麻雀への情熱は消えることなく、2009年からオンライン麻雀『天鳳』で活動を開始します。

オンライン麻雀での輝かしい実績

『天鳳』では、「太くないお」というハンドルネームで2014年に最高位である天鳳位に到達。その後も、『天鳳』、『雀魂』といったオンライン麻雀で活躍し、数々のタイトルを獲得しました。特に、『天鳳』では、3人打ちと4人打ちの両方で天鳳位を獲得するという快挙を達成。また、『雀魂』でも最高位である魂天に到達するなど、オンライン麻雀界において圧倒的な強さを誇示しました。

プロ転向とMリーグへの加入

2023年2月、最高位戦日本プロ麻雀協会に入会し、晴れてプロ雀士に転向。これまでのオンライン麻雀での実績から、最高位戦B1リーグへの編入が認められました。同年6月には、Mリーグドラフト会議で赤坂ドリブンズから指名を受け、プロリーグへの参戦を果たしました。Mリーグでは、自身で考案した「麻雀シンギュラリティ」というキャッチフレーズで活躍しています。2023年10月には、最高位戦B1リーグでA2リーグへの昇級を果たしました。

VTuber「ないおトン」としての活動

渡辺氏は、VTuber「ないおトン」としても活動しています。豚をモチーフとしたアバターで、YouTubeチャンネルなどで活動し、視聴者と交流を深めています。プロ雀士としての活動と並行して、VTuberとしても精力的に活動することで、より幅広い層に麻雀の魅力を伝えています。

多彩な顔を持つ渡辺太

プロ雀士、医師、VTuberと、複数の顔を持つ渡辺太氏は、それぞれの活動において高いレベルで活躍しています。麻雀AI「NAGA」のモデルを務めるなど、麻雀界への貢献も大きく、その才能は多方面に渡ります。趣味はカラオケや将棋で、特に将棋は観る将として棋譜を研究しているそうです。また、親交のあるプロ雀士、多喜田翔吾氏によれば、くら寿司をよく利用するそうです。さらに、最近では、プロ雀士の仲林圭氏の勧めでパーソナルジムに通い始め、健康にも気を遣っているようです。

未来への展望

渡辺氏の今後の活躍に期待が高まります。プロ雀士としては、Mリーグでの優勝を目指し、最高位戦でも更なる昇級を目指して戦っていくことでしょう。VTuberとしても、更なる動画投稿や活動を通じて、視聴者を楽しませるでしょう。医師としての経験も活かしつつ、多方面で活躍することで、麻雀界に新たな風を吹き込む存在となることは間違いありません。彼の今後の活動から目が離せません。

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