渡邊毅 (農林水産官僚)

渡邊毅

渡邊毅（わたなべ つよし）は、1963年12月23日生まれの日本の農林水産官僚です。東京都出身で、1988年3月に東京大学法学部を卒業後、農林水産省に入省しました。

キャリア

農林水産省入省後、渡邊氏は、生産局畜産部食肉鶏卵課長、経営局保険課長、同局構造改善課長、同局農地政策課長、農林水産省大臣官房政策課長、林野庁林政部長、生産局畜産部長、水産庁漁政部長など、数々の要職を歴任しました。

特に、生産局畜産部長時代には、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、インバウンド需要や外食需要が激減し、和牛の枝肉価格が大幅に下落するという危機的な状況に直面しました。この事態に対し、渡邊氏は、和牛の販売促進計画を策定し、在庫保管料の支援や販売実績に応じた奨励金交付などの対策を講じました。また、学校給食での和牛や地鶏の利用促進、消費拡大イベントの実施、食肉業者の新商品開発支援、観光事業者との連携キャンペーンなど、多岐にわたる施策を推進し、食肉消費の拡大に尽力しました。

2022年6月28日には、農林水産省大臣官房長に就任し、2024年7月5日には農林水産事務次官に就任しました。

年譜

1963年（昭和38年）12月 - 誕生
1988年（昭和63年）3月 - 東京大学法学部卒業
1988年（昭和63年）4月 - 農林水産省入省
2004年（平成16年）7月 - 農林水産省消費・安全局総務課調査官
2005年（平成17年）4月 - 北海道庁農政部農業経営局長
2008年（平成20年）4月 - 農林水産省生産局畜産部食肉鶏卵課長
2010年（平成22年）4月 - 農林水産省経営局保険課長
2011年（平成23年）5月 - 農林水産省経営局構造改善課長
2011年（平成23年）9月 - 農林水産省経営局農地政策課長
2015年（平成27年）10月 - 農林水産省大臣官房政策課長
2017年（平成29年）7月 - 林野庁林政部長
2019年（令和元年）7月 - 農林水産省生産局畜産部長
2021年（令和3年）7月 - 水産庁漁政部長
2022年（令和4年）6月 - 農林水産省大臣官房長
* 2024年（令和6年）7月 - 農林水産事務次官


渡邊毅氏は、農林水産行政の様々な分野で豊富な経験を持ち、その手腕を発揮してきた人物です。特に、畜産分野においては、危機的な状況下でも果敢に課題解決に取り組み、そのリーダーシップが高く評価されています。

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