渥美雅子

渥美雅子について

渥美雅子（あつみ まさこ）は、1940年10月1日生まれの日本の弁護士及び評論家であり、特に女性の権利擁護に力を入れています。静岡県浜松市に生まれ、静岡県立浜松北高等学校を卒業後、1963年に中央大学法学部を修了しました。1966年には弁護士として開業し、千葉県で初の女性弁護士として活動を開始したのです。

人生とキャリアの歩み

弁護士として、渥美は主に家族法、遺産相続、DV（ドメスティック・バイオレンス）などの問題に取り組んできました。また、人生相談の回答者としても広く知られています。彼女は法律の専門知識を生かし、特に女性のための支援活動にも注力し、2003年から2011年まで女性と仕事の未来館の館長を務めました。

渥美はまた、NPO法人DV被害者支援活動促進のための基金を設立し、理事長としてその活動を推進しています。さらに、高齢社会をより良くするための女性の会の監事としても寄与し、2005年には男女共同参画社会づくりにおける功労が評価され、内閣総理大臣から表彰されました。

特異な活動と講談塾

法律事務所内に「渥美講談塾」を設立し、講談師を招いてのイベントも開催しました。この活動は法律に親しみを持たせることを目的としており、渥美自身も「渥美右桜左桜」という名前で高座に上がる場面があるなど、挑戦的な姿勢を見せています。

著書の数々

渥美は多くの著書を通じて、法律の知識や女性の権利に関する考え方を広めています。1978年に発表された『天使じゃないけれど 女弁護士の事件簿から』は、その代表作の一つです。また、1979年の『女弁護士ご免遊ばせ』や1980年の『女の法廷』など、女性の視点から見た法律問題に関する書籍も数多く執筆しています。彼女の著作には、相続問題や離婚問題に焦点を当てたものが多く、特に『妻からの離縁状 法廷から見た男と女の新事情』や『おんなの遺産相続 31の事件から』などは、実際の案例を基にした内容で、多くの読者に支持されています。

今後の展望

渥美雅子は、法律の専門家としての立場から多くの社会問題に取り組み、女性の権利や生き方を提案し続けています。彼女の活動は、法律の重要性を広めるだけでなく、真の意味での平等な社会の実現に向けての一助となっているのです。今後も彼女のような先駆者たちによって、より多くの人々が法律の恩恵を受けられる社会へと進んでいくことが期待されます。

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