測天 (初代測天型敷設艇)

測天（初代）についての詳細

測天（そくてん）は、日本海軍の雑役船として位置付けられる大型敷設艇で、特務艇の一種であり、その通称は測天型敷設特務艇の1番艇です。測天は、特務艇類別等級表において同型艇の中で6番目に位置付けられていましたが、他の同型艇が敷設特務艇としての役割を果たす前に除籍されています。そのため、太平洋戦争の開戦前に同型艇の中で最初に名を消しました。

船の歴史

測天は、1910年に策定された新充実計画に基づき建造されました。具体的には、馬公敷設隊に配属された大型マインボートとして、同時に建造された別の艦船と共に明治45年度の軍備補充費から作られました。1912年4月には、第一測天丸と命名され、1913年7月に竣工を迎えました。

第一次世界大戦の間、測天は馬公港口の警備や哨戒任務に従事しました。戦争が終結した後の1919年、虎井嶼沖で機雷掃海の任務を果たしました。その後、1920年には船名を測天に変更し、特務艇としての等級が設定されました。その際、特務艇類別等級表において同型艇中の6番目に位置付けられることが定められました。

同年の7月24日、測天は台風の影響を受け、船体に損傷を負いました。特に、船体の左舷中央部に裂け目が生じ、修理が必要となりました。1933年には敷設艇の等級が廃止され、敷設艇に類別されることとなります。

1935年1月には、佐世保海軍工廠での入渠検査において、船体や機械が腐食しており、修理には大きな費用が必要であることが判明しました。海軍省は1936年にこの艦を廃船処分することを決定し、同年8月に測天は除籍されました。最終的に、測天は佐世保海軍港務部に還納されました。

参考文献

測天に関する資料は、海軍省の法令や内令、戦時日誌等から得られています。具体的には以下のような文献があります。

• - 明治45年4月16日付 達第48号
• - 大正5年3月24日付 内令第60号
• - 大正9年7月1日付 達第115号ノ2、内令第214号
• - 昭和8年5月23日付 内令第190号
• - 昭和11年8月25日付 内令第310号

また、海軍の歴史をまとめた書籍や専門誌も参考にされています。例えば、「海軍 第11巻」や「戦史叢書 第31巻」、「日本海軍護衛艦艇史」などが挙げられます。これらの資料を通じて、測天の歴史や役割についてさらに深く理解することができます。

このように、測天は日本海軍において特別な役割を果たした艦船であり、歴史的な背景も豊かです。その運命は多くの海軍艦船と同様に、時代の変遷と共に変わっていきました。

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