湘南プロレス

湘南プロレスの歴史と展望

湘南プロレスは、日本のプロレス界において、特にインディーズ団体の中で重要な役割を果たした団体の一つです。その設立は1993年にさかのぼり、鶴見五郎や高杉正彦、ホー・デス・ミンをはじめとする数名の選手やプロレス関係者によって構成された「レスリングユニオン」に起源があります。この団体は、当時のプロレス界では新しい試みを目指しており、より自由な形での興行を行うことを目的としていました。

レスリングユニオンの設立

1993年にレスリングユニオンが発足した際、各選手はそれぞれの夢を抱き、目指す方向性を持ち合わせていました。それぞれ高杉はIWA湘南、鶴見はIWA格闘志塾、ホーはIWA流山といった各団体を設立し、様々なイベントを行うことで、インディー団体のシーンを形成していきました。

1994年の1月29日には流山市民総合体育館にてレスリングユニオンの旗揚げ戦が行われ、盛況のうちに会がスタートしました。しかし、同年4月にはレスリングユニオン自体が解散となり、それぞれの道へと進むことになります。

湘南プロレスの設立と活動

その後、高杉正彦は地元平塚を軸に、さらに横浜を中心に小規模な会場でフリーの選手を迎えた興行を行っていきました。1996年には団体名を「湘南プロレス」と改称し、その活動を本格化させます。しかし残念ながら、興行の数は限られており、高杉自身も経営するトレーニングジムの運営に多忙を極めていました。

湘南プロレスは、その後も高杉が「湘南プロレス所属」と名乗り続け、一部の選手が名鑑に記載されるなど、形式的には普及活動がなされましたが、興行の方は1998年を最後に途絶えました。

幕を閉じた湘南プロレス

湘南プロレスは、主に地域密着型の興行を意識していたため、集客は難しい状況でしたが、それでも多くのファンに支えられ続けました。興行の少なさから一時的な影を落としていましたが、それでも高杉らの情熱は消えることはなく、2016年には旗揚げ20周年記念大会がラジアントホールで華々しく開催されました。この大会は、湘南プロレスが持つ伝説や歴史を再評価する場ともなり、多くの旧知のファンが集まりました。

このように湘南プロレスは、短いながらも記憶に残る活動を展開し、日本のプロレス界における重要な一コマを担ったことは間違いありません。今後もその影響は、プロレスの未来において語り継がれることでしょう。プロレスファンにとって湘南プロレスは、単なる団体名ではなく、歴史的な思い出の一部として深く刻まれています。

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