湯浅学

湯浅学（ゆあさ まなぶ）

1957年1月4日生まれ、神奈川県横浜市出身の音楽評論家。東京造形大学デザイン学科映像専攻を卒業。在学中から大瀧詠一の事務所・スタジオでアシスタントを務め、音楽業界でのキャリアをスタートさせました。妻は翻訳家の湯浅恵子。

音楽評論家としての活動

湯浅学は、ジャンルを越境した幅広い音楽への深い知識と独特の視点から、数多くの雑誌やライナーノーツに執筆しています。その評論は、単なる音楽紹介に留まらず、文化や歴史背景まで踏み込んだ深い洞察が特徴です。また、音楽への愛情と情熱が文章から溢れ出ており、多くの音楽ファンから支持されています。

幻の名盤解放同盟

1982年には、根本敬、船橋英雄とともに「幻の名盤解放同盟」を結成。このグループは、埋もれてしまった個性的な歌謡曲を発掘し、復刻させる活動を行いました。この活動は、音楽シーンに大きな影響を与え、マニアックな音楽ファンから熱狂的な支持を得ました。幻の名盤解放同盟の活動を通して、日本の音楽史における新たな視点を提供しています。

湯浅湾

音楽評論家としての活動と並行して、バンド「湯浅湾」のリーダーとしても活動しています。湯浅湾では、独自の音楽世界を展開し、ライブ活動や楽曲制作を通じて、自身の音楽観を表現しています。その音楽は、ジャンルにとらわれず、幅広い音楽ファンに支持されています。

その他の活動

2020年1月より、デイリー新潮で俳優の歌手活動に関するコラム『役者の唄』を連載開始。同年4月からは「レコード・コレクターズ」誌で大滝詠一に関する連載『Along A LONG VACATION』を開始しました。これらの連載からも、湯浅学の音楽への深い造詣と幅広い興味が伺えます。

2018年には、東京から埼玉県小川町に移住し、畑で野菜作りを始めるなど、音楽活動以外の分野にも関心を広げています。引っ越し作業中にNHKの番組『鶴瓶の家族に乾杯』の取材を受け、番組に出演したというエピソードも持ち合わせています。

著書

湯浅学は、数多くの著書も発表しています。単著としては、『人情山脈の逆襲』『音海 : 夜明けの音盤ガイド』『音山 : 呼べば応える音盤の木霊書』『レコード・コレクターズ増刊・嗚呼、名盤』『あなのかなたに』『音楽が降りてくる』『音楽を迎えにゆく』『アナログ・ミステリー・ツアー 世界のビートルズ 1967-1970』『ボブ・ディラン――ロックの精霊』『てなもんや SUN RA 伝　音盤でたどるジャズ偉人の歩み』などがあります。

また、共著としては、『ディープ・コリア』『踊る目玉に見る目玉 : アンクル・ウィリーのザ・レジデンツ・ガイド』『時代の体温 - 陰核・混沌の隣人たち』『ラヴ・ジェネレーション1966-1979 : スパイダース,ジャックスからYMO,東京ロッカーズまで』『ザ・ディープ・コリア : 豪定本』『サン・ラー伝 : 土星から来た大音楽家』『モータウン・ハンドブック』『ドントパスミーバイ』『音盤時代の音楽の本の本』『アナログ・ミステリー・ツアー世界のビートルズ1962-1966』『元祖ディープコリア』『音楽談義』などがあります。

「幻の名盤解放同盟」名義では、『定本ディープ・コリア』『ディープ歌謡』『夜、因果者の夜』『幻の名盤百科全書』『お色気ディープ東京』などを発表しています。

ラジオ出演

湯浅学は、ラジオ番組にも多数出演しています。InterFMで放送された『ドントパスミーバイ』、JFNで放送された『新ドントパスミーバイ～明日への願い』、NHK FMの『世界の快適音楽セレクション』などに出演しました。また、NHK第二放送のカルチャーラジオ日曜版では、『現代の吟遊[[詩人]]　ボブ・ディラン』というシリーズで、ボブ・ディランの音楽と生涯について深く掘り下げて解説しました。TBSラジオの『伊集院光とらじおと』では、ユニークなレコードを紹介するコーナー「アレコード」に持ち回りで出演しました。

湯浅学は、音楽評論家、バンドマン、著述家、ラジオパーソナリティと多岐にわたる分野で才能を発揮し、日本の音楽文化に多大な貢献をしています。その深い知識と独特の視点は、多くの音楽ファンにとって貴重な情報源であり、常に新しい音楽との出会いを促す存在と言えるでしょう。

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