湯着

湯着（ゆぎ）とは、入浴の際に身にまとう衣服のことで、湯浴み着、湯浴衣、ゆゆ着など、複数の別称があります。

本来、湯着は病気や怪我で体に傷を負った人が、そのことを気にせずにこれまで通り入浴を楽しめるように、医学的な観点から使用されるようになったものです。また、温泉など神聖な場所では、宗教的な理由から着用が義務付けられている場合もあります。

湯着は水着と混同されることがありますが、両者は異なるものです。近年では、バスタオルと同様に、温泉や共同浴場での混浴時に、女性が肌を異性に見せないために着用するケースが増えています。しかし、これは本来の目的とは異なります。混浴におけるマナー低下の問題から、女性に安心して混浴を利用してもらう目的で、湯着の着用を義務化する旅館も増えています。

湯着の着用は、女性のみの場合、男女ともに着用しなければならない場合、必須、任意など、施設によって対応が異なります。

一般的に、湯着はバスタオルに比べて衛生的だと言われますが、素材や使用頻度、管理状態などによって異なるため、一概には言えません。念仏温泉の異名を持つ今神温泉では、湯治の際に白装束の湯着を着用して入浴する習慣があります。

湯着は、入浴の際に快適に過ごすためのアイテムとして、また、入浴施設でのマナーを守るためのアイテムとして、重要な役割を果たしています。

関連語

* 湯帷子（ゆかたびら）

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