源平討魔伝 巻ノ弐

源平討魔伝 巻ノ弐とは

『源平討魔伝 巻ノ弐』（げんぺいとうまでん かんのに）は、1992年4月7日に日本のナムコによって発売されたPCエンジン用横スクロールアクションゲームである。日本国外では『Samurai-Ghost』というタイトルでも知られている。これはナムコの1986年のアーケード[[ゲーム]]『源平討魔伝』の続編であり、ストーリーは前作で倒された頼朝が「魔界日本」で復活を企てる中、再び甦った景清が頼朝を討つために旅立つというものである。

本作の特徴として、ゲームシステムが前作から大きく変更されており、基本的には前作のBIGモードのみとなり、横モードや平面モードは廃止された。これにより、プレイヤーは新たなアクション要素を体験することが可能になった。

開発背景

本作はナウプロダクションにより開発され、プログラムはファミリーコンピュータ用ソフト『ワギャンランド』を手掛けた東尾直樹が担当した。音楽は『高橋名人の冒険島II』の作曲者である奥山みよしが扱い、美術は『ドラゴンセイバー』に関わった守谷勝と吉田卓史が担当している。

2007年にはWii用ソフトとしてバーチャルコンソールで配信され、多くのゲームファンに再評価された。

ゲームシステムの変更点

前作の基本を踏襲しつつ、いくつかの大きな変更が加えられている。全ステージはBIGモードに統一され、ジャンプアクションの要素が取り入れられた。また、危険地帯として溶岩や毒の沼が導入され、体力が徐々に減少する仕組みが採用された。

さらに、中段の構えや兜割りといった新たなアクションが追加され、ステージはラウンド制に変更された。各ラウンドの最後にはボスキャラクターが待ち受けており、これまでのステージの分岐も残されている。

三種の神器としての草薙剣は廃止され、代わりに5種類の剣術アイテムが登場する。残機制が導入され、得点が攻略に影響を与えるようになったため、ゲームがより戦略的になっている。

ステージ構成

本作は全7ステージで構成されており、それぞれ独自の雰囲気がある。最初のステージは「魔界参道」で、鬼火が舞い踊る場所。次の「九焰山州」では激しい溶岩流が待ち受けており、「沙界四州」ではルート選択がプレイヤーに委ねられる。このように、各ステージは異なるボスとの戦闘が設定されており、プレイヤーはそれぞれの挑戦に立ち向かわなければならない。

主なステージ名とボス

• - ステージ1：魔界参道 - ボス：骸骨剣士
• - ステージ2：九焰山州 - ボス：雷神、魔神
• - ステージ3：沙界四州 - ボス：風神、義経
• - ステージ4：京獄 - ボス：琵琶法師、鬼姫
• - ステージ5：麓仙州 - ボス：木曽義仲
• - ステージ6：機関八州 - ボス：琵琶法師、弁慶
• - ステージ7：鎌倉腭 - ボス：頼朝

評価

本作は多くのゲーム誌において評価され、特に難易度の高さが指摘された。『ファミコン通信』や『月刊PCエンジン』などのレビューで高得点を得ており、その完成度がうかがえる。特に新しいゲームメカニクスやアクション要素は、多くのプレイヤーに新鮮な体験を提供した。

客演作品

『源平討魔伝 巻ノ弐』は、2005年にリリースされたシミュレーションRPG『NAMCO x CAPCOM』において、景清がプレイアブルキャラクターとして登場し、また木曽義仲も本作からのキャラクターとして実装されている。

このように、本作はナムコのゲーム史における重要な作品として位置付けられ、アクションゲームの傑作として、高い評価を受け続けている。

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