漫画ボン

漫画ボン

『漫画ボン』は、大都社（創刊時は少年画報社）が発行していた月刊漫画雑誌です。1969年に創刊され、2019年に終刊し、後継の隔月誌『漫画ボンジュール』とネット雑誌「webボン」に移行しました。

概要

『漫画ボン』は、少年画報社の『ヤングコミック』の弟雑誌として、1969年8月号に創刊されました。「ボン」という誌名は、「ボンジュール」から取られています。

1970年代半ば頃までは青年コミック誌として、多様な作家を起用していました。しかし、1970年代後半からは大衆向けのアダルトコミック誌となり、当時のエロ劇画ブームの中で、コメディー色の強い横山まさみち、保谷良三などを起用し、安定した独自のポジションを築きました。

1980年1・2合併号から、出版社が少年画報社から系列会社の大都社に変更となりました。以降も、安定したマンネリズムが支持され、コンビニエンスストア向けのアダルトコミック誌として長期的に刊行されました。しかし、コンビニエンスストアでのアダルト雑誌の排除を受け、創刊50周年を迎えた翌月の2019年9月号が最終号となり、掲載作家などは後継誌『漫画ボンジュール』に引き継がれました。

通巻表記ミス

雑誌の法定文字にあたる巻号表記「○巻○号通巻○号」の「通巻○号」の表記において、100号分の数字が戻ってしまうという、雑誌書誌上の大きなミスがありました。1994年9月号は「通巻339号」でしたが、翌月の10月号が誤植で「通巻240号」と表記されてしまいました。以降25年にわたって100号少ないまま終刊号（51巻9号通巻539号）までカウントされ続けました。本来、月刊誌で50年の歴史があれば600号を超えるはずですが、途中で100号バックした結果、300号記念号が2回あり、400号、500号記念はいずれも100号少ない申告となっています。

参考文献

『漫画ボン』2019年9月号 稀見理都「『漫画ボン』50年略史」

外部リンク

大都社

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