潟上市サッカーグラウンド

潟上市サッカーグラウンドについて

秋田県潟上市に位置する潟上市サッカーグラウンドは、Ｊリーグのブラウブリッツ秋田が主に使用するサッカー練習施設です。このグラウンドは、2024年に航空機部品製造の山本精機がネーミングライツを取得し、「YSKスカイフィールド潟上」という愛称が付けられることが決まっています。

概要

潟上市にあるこのサッカーグラウンドは、むつみ造園土木が経営するグリーンサムの杜内に設置されました。この場所は、無償で土地を貸与されたものであり、県都から車でわずか25分の距離に位置しています。周囲が森林に囲まれ、外部の騒音がほとんどないため、サッカー選手たちは集中してプレーできる環境が整っています。また、スポーツターフの育成に適した砂質の土壌で、地下水を利用できる点も選定の理由となりました。

このサッカーグラウンドは、ブラウブリッツ秋田の練習拠点としてだけでなく、地域住民向けの健康促進プログラムやスポーツ大会の開催にも利用される予定です。2023年度中には、選手やスタッフのためのクラブハウスの建設が始まり、未来の拡張にも対応可能な設計になっています。また、観客席は160席が設けられる計画です。

グラウンドのオープニングセレモニーは、2023年6月17日に開催され、仙台大学との練習試合が行われました。その際、グラウンドの名称は「秋田グリーンサムの杜内 ブラウブリッツ秋田フィールド」となっていました。

天然芝タホマ31

このサッカーグラウンドでは、テキサス州オクラホマ州立大学の研究チームによって開発された「タホマ31」と呼ばれる高級品種の天然芝が使用されています。この芝は、冬の寒さに強く、急速に成長する特性を持っています。タホマ31は、厳しい環境で育つことができるよう、ヒマラヤと南アフリカの種を掛け合わせたもので、名前の由来は「凍った水」を意味します。この品種は、シカゴのソルジャー・フィールドやFC町田ゼルビアの練習場にも使用されています。

地方創生応援税制による資金調達

潟上市では、地方創生応援税制、通称「企業版ふるさと納税」を活用して資金を調達しています。この制度により、企業が寄付を行うことで、法人税の最大9割を控除される仕組みとなっています。つまり、実質的に1割の負担で地域の活性化に寄与することが可能です。2022年12月時点では、アイリスオーヤマ秋田営業所をはじめとする数社がこの制度を利用して潟上市に寄付しています。

小規模ながらも人口約3万人の潟上市は、これまでに4人のＪリーガーを輩出しており、サッカーを通じて地域活性化を目指しています。サッカーグラウンドが完成することで、秋田県フットボールセンターと共に、地域のスポーツ環境の整備が進むことが期待されています。

もう一度検索