激!!極虎一家

激!!極虎一家

『激!!極虎一家』（げき!!ごくとらいっか）は、宮下あきら先生による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』（集英社）にて、1980年から1982年まで連載されました。前作『私立極道高校』が打ち切りとなった後、その続編として企画された本作は、主人公を一新し、作風を大きく転換。ギャグ要素を前面に押し出した、破天荒な物語が展開されます。

あらすじ

物語の舞台は、日本のド田舎・米田村。そこで暮らす野生児のような少年・虎は、修学旅行で上京した際、極道一家「極政一家」と出会います。頭領である学帽政に喧嘩で敗れた虎は、彼の男気に惚れ込み、政を追って網走極等少年院（通称「極少」）へと向かいます。そこで待ち受けるのは、個性豊かな少年達との出会い、そして数々の騒動。虎は持ち前の怪力と破天荒な性格で、極少を舞台に大暴れを繰り広げます。

登場人物

主人公

虎（とら）
本作の主人公。ド田舎・米田村出身の少年。怪力自慢の大食いで、時速80kmで走る俊足の持ち主。外見も性格も典型的な三枚目キャラ。修学旅行で出会った学帽政に敗北後、彼を追って極少に入所。数々の騒動を巻き起こし、仲間と共に「極虎一家」を結成します。

虎の周辺人物

植草 正吉（うえくさ しょうきち）
虎のクラスメイトで秀才。当初は虎を馬鹿にしていましたが、虎に見せられたエロ本がきっかけで性格が豹変。以降は虎と親しくなり、子分として極少へ同行しようとしますが、虎に拒否されます。

極政一家

学帽 政（がくぼう まさ）
前作『私立極道高校』の主人公。虎とは対照的な二枚目キャラ。武器はドス。本作では20歳を迎えています。極政一家の頭領として、「障害保険」で資金を稼いでいましたが、極道高校の爆破事件により組員が逮捕され、一家は解散。後に極少を出所し、「極虎一家」に加入。虎の後見人となります。編み物が趣味という意外な一面も。
加藤 梅造（かとう うめぞう）
キャップがトレードマークの渋い男。極道高校時代に両手両足を失い、義手・義足を装着。自らを「人間サイボーグ」と称します。物語中で戦死しますが、最終回で霊魂として復活。
日の丸 頑平（ひのまる がんぺい）
日の丸の鉢巻きがトレードマーク。美人の妹がいます。
長岡（ながおか）
鉄腕アトムのような髪型。腕力に優れ、「障害保険」の報復役を担当。
尾崎 とおる（おざき とおる）
ミッキーマウスのキャップがトレードマーク。「障害保険」の報復役として、小学生相手の報復をやらされていました。

極虎一家

禿げ番長（はげばんちょう）
白樺高校の番長。スキンヘッドにサングラス姿。女性にモテる。
加藤 菊造（かとう きくぞう）
梅造の弟。兄とは対照的に聖職者の道を目指していましたが、不良生徒との乱闘事件を経て極虎一家に加入。最終回で霊魂として甦った兄と再会。
鬼太郎（きたろう）
極虎一家を襲撃する刺客として送り込まれましたが、成り行きで極虎一家に加入。

網走極等少年院

笹川 竜太郎（ささがわ りゅうたろう）
極少の院長。虎に理解を示す。
室井 鬼助（むろい きすけ）
極少菊水寮五号室の部屋長。虎に最初に倒される。
三年 寝太郎（さんねん ねたろう）
極少菊水寮の寮長。3年寝て1年起きる生活を送る。
宮蔦（みやつた）
元漫画家。極少内で漫画を描いて重宝される。
金田一 正太郎（きんだいち しょうたろう）
元・東大工学部の学生。極道用の兵器を開発。
国士 玉三郎（こくし たまさぶろう）
極道高校の理事長兼生徒会長。政のライバル。
沖田 鉄（おきた てつ）
「中学十年生」の異名を持つ。
枢斬 暗屯子（すうざん あんとんこ）
極道高校の副生徒会長。女性ながら髭面で男のような風貌。

音楽

本作に関連する音楽作品として、以下のものがあります。

オムニバス・アルバム
DJロマンポルシェ。のニューウェイヴ愚連隊 Vol.2 邦楽篇（2002年）-「激!!極虎一家 なめんなよ」収録。
* 歌謡曲番外地 トリオレコード「ソウル・ニューミュージック篇」東京っていい街だな（2020年）-「なめちゃいや」収録。

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